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猫は異世界で魔獣でした。  作者: 猫にまたたび
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緑の小人

 初めての狩りをしてから1ヶ月程が経ち4パーティーとも順調に狩りにしている。相変わらずオーバーキルの火力なのだがパーティー内で役割が出来つつあった。索敵・攻撃・防御だけだが得手不得手がわかる様になってきた。支援については自分だけしか使えない感じである。バフ・デバフなんてわからないと思う。


 最近は狩りの後にパーティー対パーティーで取っ組み合いをしている。猫故に個性が強いというか集団戦は苦手のようであるが個々の力など知れているので先輩猫から集団戦を学ぶように言われて初めは子猫パーティー対先輩猫パーティーでコテンパンにやられ集団戦の大切さを覚えこまされた。自分はかなり手を抜いて他の子猫達に経験させる為にやられてます。子猫達が自分の実力を知るためには良い経験だと思う。


 そんな中で猫の縄張りギリギリで狩りをしているとネズミでも兎でもない反応をキャッチした。パーティーには隠れて待ち伏せするように伝えて偵察しつつ誘導するために近づく。


 反応は3つ。気配を消して木の上から対象を観察する。緑色の二足歩行の生き物を発見した。風貌から漫画とかでよく見るゴブリンの姿に似ている。地球で描かれている姿と似ているのは異世界に住人が地球に転生しているんじゃないかと思う程だ。


 よく観察し魔力も探る。異世界では魔力の大きさが個体の強弱に大きく影響していると思う。猫の里(勝手に命名)では魔力の大きいほうが強いのだ。身体能力、魔法の威力に直結していると思っている。


 ゴブリンの魔力は小さいものだ。自分のパーティーと比べると半分もない。あって1/5程度しかない。誘導先で魔法の集中砲火で消し炭だろうと考え誘導していく。


 射程圏内に入ると集中砲火が始まった。火弾が着弾し風弾が火の火力を増すように放たれ火力が増し、そこに石弾が連射される。見る限りオーバーキルです。先輩猫との訓練の賜物だ。だけど森の中なので火事にならないよう周辺の木々に放水する。火事は怖いのです。


 集中砲火が終わり、火の勢いも弱ったところで水を掛け鎮火する。わかっていたけど本当に消し炭です。ゴブリンの体がボロボロと崩れていくとキラリと光るものを発見した。1cm程の石があった。これが魔石かな?魔石と言っても猫の自分には使い道がわからないのだが持って帰ろう。


 ゴブリンは問題なく倒せることがわかったし、魔石があることもわかり今日のところは帰るとしよう。

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