虫友
僕の名前は花崎陸。僕は友達がいない。いや一人くらいいるでしょって?いや今はマジでいない。なんでかって?それは僕が変わり者だからだ。僕も最初は友達の数人はいた。でも思えばあの時からクラスメイトも友達も気味が悪くなっていつしか僕に近づかなくなった。
僕は、虫の解剖が好きだ。なんでそんなことするかって?解剖していると、ぞくぞくして終わった後には爽快感が半端ない。コオロギ、カマキリ、カエル、一度食べてみたいくらいだ。思えばクラスメイトの田中に解剖してるときが見つかってばらされ、クラスメイトに気持ち悪い扱いされるようになった。
でも、この僕の休み時間に生きてる虫を殺し、解剖する至福のひと時は誰に嫌われようとやめる気はない。
ある日、転校生の鎌野桐の介が転校してきた。そいつは誰に話しかけられても口をきかない。ちょっと僕に似ている。僕はいつも校舎の庭の誰もいない所でお昼を、食べながら、いつも通り集めた虫、昆虫を殺し、ナイフ、お箸で解剖する。
ナイフを出し、コオロギに刃を向けたその時だった。
鎌野「おい、もしかしてお前も殺すの好きなのか?」僕「えっ?」
鎌野「いや、俺とおんなじ事してる人初めてだわ、お前とは仲良くなれそう。」
それから、鎌野とは一緒に虫を殺すようになった。
ある日、鎌野は言った。「虫って食えるんだよ?、食べてみたくない?」
うん、食べてみたい。このようにして見事に、虫を焼いて食べることになった。
そして、ある時に僕たちは虫友になった。虫友契約書を鎌野は作ってきた。
しかし、ある日、コオロギ、カエル、カブトムシでは満足できないと。鎌野は言い、しまいには、ウサギ、犬、猫を殺すようになった。僕はそこまでのおおきな動物を殺す気はなかった。
ある日、「鎌野にこれはやりすぎじゃねぇの?」と言うと、なぜか一瞬で全身が黄緑色になり、大きなカマキリになった。カマキリになった鎌野は叫ぶ。「お前契約裏切るなら、覚悟しとけ!」
鎌野「俺の友達をどれほど殺したかわかってんのか?、因果応報だ。」
僕は意識を亡くした。
-ピーポー、ピーポー
「今日5時に花崎陸が何者かに殺害されたと思われます。」
警察は事情を調べてます。