2話:MPの回復のしかた
さて、横でリリーナちゃんがぐっすり寝ている。どうしよう。吐息とかやばい。
といっても性欲はないな。よく考えたら性欲いらないもんね。この体。
うーん。この感覚。癒されるー。なんかこう、心の中がほっこりする感じ。
でもMPは減ったままなんだよな。いろいろできないのが残念である。
ステータスでもみつつ、これから何をやるかを考えるかな。
えい!ステータス。
魔鉄のクワ(you)粗悪品
Lv1
HP:なし
MP:1/10
スキル
なまくら
クズ鉄
頑丈
大地操作
隠しスキル
言語、閲覧機能
ステータス
自動回復
おや?MPが回復しとる。なんでだろう。まぁいいや。
しかしまぁ。よくよく顔を見ると、目にクマできてるな。相当つかれてるんだろうな。
やっぱり、鍛冶屋ってのはきついんだな。よーし。はやくよくなれーはやくよくなれー。
意味はないとおもうけど。
「うーん・・・むにゃむにゃ・・・もう打てないよぉ・・・」
ここにきて、定番の寝言。やはり夢の中まで出てきているらしい。
時間にして3時間ごろが経過しただろうか。突然頭の中に音が鳴り響く。
<<おめでとうございます。あなたのMPは10→11へ成長します。>>
<<おめでとうございます。あなたにスキル:魔力操作が追加されました。>>
おや?どうしてだろうか。今の時間はちょうど夜の12時。LvUPとかって夜の12時に追加されるのかな?
とりあえず、パラメーターを見てみよう。
魔鉄のクワ(you)粗悪品
Lv1
HP:なし
MP:11/11
スキル
なまくら
クズ鉄
頑丈
大地操作
隠しスキル
言語、閲覧機能
ステータス
自動回復
魔力操作
おお!しっかり魔力操作が追加されてる!
これはいいな。心なしか、今なら大地操作ができる気がする。よし!やったるぞ!
そい!
<<スキルの発動に失敗しました。対象へ触れてください>>
肩すかしである。しかたない。立てかけられるまで、魔力操作の練習をしておきますか。
まずは体の中の魔力を動かす。よし、しっかり動いてるな。ちょっと不思議な感じだけれど、体の中でねりけしをこねくり回してる感じ。
ずっと続けていると、形が変わることが判明した。魔力って形があるんだーとおもいつつ、薄くしたり、丸くしたり、四角くしたり。
暇だからって、いろんな形にしてみた。がんばれば、人形っぽい形も作れそうだ。
そうしていると、リリーナの中にも魔力があるのがそこはかとなくわかるようになった。魔力操作って他人のもできんの?すげぇ。
と、おもったらやっぱり操作できない。残念。
そうこうしているうちに朝の4時。リリーナがおきだしてきた。
「う、うーん。ん?んうー」
まだ寝ぼけているようである。ちょっと脅かしてみるか。
すこし体をゆらして・・・
「んえ!?動いた!?」
シーン。ウゴイテナイヨー
「んあ?きのせい?」
ソウソウ、ソウダヨー
「きのせいか。よっし!つかれもなんかばっちり取れたし、今日もがんばってこー!」
がんばれー。
「で、これをたてかけておいてっと!」
先ほどの台座に移動する。
「いってきます!」
いってらっしゃーい。さて、こんどこそ、大地操作だ。
ガタガタっと!よし、うまく倒れ・・・・!?
目の前に不確定名ねずみのようなもの。それに向かって倒れていく。いいかんじに重い俺は、速度が乗って倒れていく。しかし、なぜかねずみは動かなかった。というよりこれは・・・
ネズミ捕りにかかってるな。そんなねずみに対して、トドメの一撃といわんばかりの攻撃を加える。ゴシャ!という音とともに真っ赤なお花がさく。
それと同時にファンファーレがなる。
<<おめでとうございます。ファーラットを倒したことにより、LVが上昇いたします。Lv1→Lv2>>
おお!Lvがあがった!なるほど、俺はやはり成長できるのか。よし、さっそくパラメータを見てみよう。
魔鉄のクワ(you)粗悪品
Lv2
HP:なし
MP:13/13
スキル
なまくら
鉄
頑丈
大地操作
隠しスキル
言語、閲覧機能
ステータス
自動回復
魔力操作
お?クズ鉄が鉄になっとる!体をよく見てみると、こころなしか、鋭い光のようなものがあるきがする。
よし、ここに出るねずみとやらをやっつければ、Lvがあがるんだな。それに、もう地面に触れてるから、魔法もつかえるんじゃないか?
俺はぐぐっと魔力を込めて、大地を操作してみる。よくわからないけど、すこし、自分の周辺が平らになったきがする。
今までの床はいかにも地面!ってかんじなのだが、ちょっと光沢が出ている。おお!これはすばらしい!
もういっかい、やってみよう。とりゃ!
<<MPが足りません>>
まじかよ。こんだけにどれだけMPつかうんだ?
ステータスを開く。
魔鉄のクワ(you)粗悪品
Lv2
HP:なし
MP:2/13
スキル
なまくら
鉄
頑丈
大地操作
隠しスキル
言語、閲覧機能
ステータス
自動回復
魔力操作
じゅ、11も使うのか・・・・これじゃあ最初はうんともすんとも言わないわけだ。
しかたない。帰りを待つとしますか。
ーーーーリリーナ視点ーーーー
私はリリーナ!鍛冶屋の弟子なの!
なんだか、今日はとっても体の調子がいいの!
やっぱり、自分が打ったものと一緒に寝たから、安心できたのかしら。
今日も今日とて、トンテンカンと金物を打っているのだけれど、いまだに鎚を振るわせてもらった刃物はあのクワだけ。
いつもは釘や、蹄鉄、穴の開いたおなべとかを打っているのだけど、何かもうちょっと物足りない。
あのクワも、いつかは打ち直せたらいいなぁ。
「こら、リリーナ。なにぼーっとしてやがる。さっさと手を動かせ。」
「はーい親方。トン、テン、カンっと!これでどう?」
いつもより調子の良い私は、すぐに釘を打ち終わる。
「ん?いつもより調子がいいみてーじゃねーか。」
「はい!親方!なんか今日はよく寝られたみたいで、とっても元気です!ほら!」
そういって私はステータスを親方に見せる。
リリーナ
ドワーフ族
Lv4
HP:16/16
MP:10/20
状態異常:なし
スキル
鍛冶
ハンマー
昨日までは状態異常のところに疲労と寝不足があって、HPが最大値まで回復しなかったのだけど、今は違う。
全回復よ。全回復。もう、体が軽いわ!
「おお、こりゃよかったな。ちゃんとハンマーと鍛冶のスキルも身についてるわけだし。よーし、今日は仕事をがっちりやらせるから、覚悟しておけ!」
「はい!」
よーし、がんばるぞ!
「ところでリリーナ、お前、MPを使う技なんて持ってたか?」
「え?」
魔法は私はつかえないし、使う技なんて聞いたこともない。
「いえ・・・。」
「なんでだろうな。まあいい、MPが減ってるぞ。気をつけろ。」
「はい!」
MPはこの世界で魔法使い以外ほとんど使わない。大体の人族であれば、10くらいは1日寝ればすぐに直る。
それこそ、魔法を使わない限り、減らないはずなんだけど、なんで、減ってるんだろう。
ま、いっか!今日もがんばって仕事だ!
トンテンカントンテンカン~
主人公は道具なので、よそから魔力を取ってこないと魔力が補充できません。空気からももってこれますが、それは魔力濃度が濃い、ダンジョンの奥や、一部の聖域のみに限られます。
やっと2話がかけました。ステータス表示は、基本的には意識すれば相手にも見せることができる仕様となっています。スキルを隠すことはできても、基本値はごまかせません。一種の戸籍謄本になっています。




