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beast alter  作者: frenck
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1。変化

 今日はいつもよりも家が賑やかだ。

 なぜなら叔父が今日久しぶりに家に訪問するからだ。



 叔父は沖縄県に住んでいる。ここに帰って来ることがかなり少ないし、家の固定電話がない。携帯電話は電話番号をよく変えるので電話はいつも一方的にかかってくる始末だった。


 それなのに訪問してきても数十分くらいしか家に居ないので訪問した時に、家にいなかったりして俺も会って話したことが数回しかない。



「やっぱりここのケーキはいつ食べてもうまいな」


「だね」


 母さんが作ってくれるケーキはなかなかおいしい。店に売れるほどうまい。


 そして叔父が食べ終わると。

「――今日は拓斗にプレゼントがあるんだ。」


 といい。笑顔で少し重量感がある小さい箱をくれた


 そのあとすぐに帰って行き、空港に向かっていった。

 叔父がくれた箱の中身は小瓶で、その小瓶には一言しか書かれていなかった

{変わる薬}と。


 飲んではみたいが何か怪しげなので、飲むのは一応やめておいた。

リビングのテーブルに置いといたままで。



――その頃叔父はあいつの姿が動物に変わってあわてふためく様子を想像し、にやりとしながら飛行機に搭乗していた。

 もとの姿に戻るには別の薬を使わないといけないことを知らずに……



−翌朝−

チュン……チュン

雀のさえずりで目が覚めた。


 今日はじっとりと気温が高く、俺はリビングに向かった。夜、冷蔵庫に入れておいたよく冷やされた麦茶を飲んだ。

 心なしか何時もより少し濁っていたが、それを気にも止めずのんだ後、


 ふと見ると昨日テーブルにおいた小瓶が……空になっていた。


 不気味に思い、イタズラ好きな父さんに聞いて見ると、



「ん、それならボトルのなかに混ぜておいたよ(笑)」



…………えっ


……嘘だろ?

「だが嘘ではないのだよ。ワトソン君」


……今心が読まれた気がする。

 薬を飲まされた事について父さんとOHANASHI、O S H I O K Iした後、

 とりあえず部屋に戻り不貞寝することにした。



――拓斗が深い眠りについている頃、拓斗の身体は徐々に変化してきていた。



 鼻が犬やネコのような形になり、手足も関節が逆向きになり、2足歩行よりも4足歩行に適している形になった。

 手は肉球のある小さい手に変わってしまい、人間のような爪から少し小さいが前よりは尖っている爪にかわった。


 変化が進んでいくにつれて身体全体が小さくなり、終える頃にはかなり小さくなっていった。



 そして変化が完全に終わり、しばらくたって拓斗はなにか感覚が違うことに気がついて目をさました。

 あれ……?もう夕方か……?夜ご飯まで寝てようかな…………


ん?なんか尻のあたりに違和感が....


拓斗は後ろから尻の近くを見てみると.....

 そこには茶色い尻尾があった。


 そして小麦色のような明るい茶色の毛で身体が覆われていた

..................



 ぜ……全体を見るか……


 近くの鏡を見てみると……

 そこには、



 ミニチュアダックスフンドが4つの足でたっていた。


 どうやら犬になってしまったらしい



 うん。これは夢だな。夢じゃないはずがない………………

 なので


 おもいっきり壁に体当たりをした。(頬っぺたをつねろうとしたがつねれそうになかったため)



「キャウッ!」

(痛エェェ!)

!???



 夢じゃないのか…………



 しかも鳴き声発したような……




 その頃父さんは。


 そういえば小瓶の箱の底の奥に少しスペースがあった感じがしたな。


 逆さにして上下に振ると一枚の紙が板といっしょに落ちてきた。


 んっと・・・・


――毎度東方の秘宝とも言うべき変わる薬をお買い求め頂きありがとうございます。


――この薬をお飲み頂くことで身体の構成が変わって動物の姿を『永遠』に体験する事が出来ます。

――――人の寿命と変わらない為、変わった動物の寿命よりもかなり変わってくるのでご注意下さい。


最後に。


 一回飲めば何回でも他の動物になれますが、触れた事がある動物にしかなれませんのでご注意下さい。

 又、人になるには別の薬を飲まなければ戻れないので薬を飲む前にその薬をお買い求め頂くことを推奨します。


 と言う内容が書かれていた。


 父はまたいつもの叔父のイタズラだと思い、気にもとめなかった。

…… 拓斗が壁に体当たりをする少し前、母さんと妹の真由は拓斗の部屋の隣のリビングで海外ドラマを見ていた。


「このドラマの主人公はかっこいいわね」


「そう? 私はこの人の方がいいと思うわ」


「ふぅん」


 数分たった後、

 ボスッ

 キャウゥ……


「「!?」」

「今……後ろの部屋から聞こえなかった?」


「お兄ちゃんが隠して飼ってるのかな?」


「ちょうど犬を飼いたいと思ってた所だからちょうどいいわね!」


「そうだね。」


 拓斗の家では犬を飼おうとペットショップに何回か行った事があるが、何にするか迷って結局保留にいつもはなっていたからだ。



「見てみましょ?」



「うん! お兄ちゃんの部屋に行こう!」



 兄の部屋の中にはまだ二歳に満たないくらいの大きさのミニチュアダックスフンドがいた。



拓斗「……」


 犬(拓斗)は困惑の眼差しで、

「………わぅん!?(母さんと真由!?…)」



「「かわいい!!」」



 (そういえば今は犬なんだっけ……どうしよ…………)

感想 指摘 お待ちしてます。

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