第3話胸騒ぎ
キャラ紹介藍沢未来日向棗と読みます。読めなかった方には申し訳ありませんでした。書き忘れていてすみませんでした
「ただいまー!」
「あら、お帰り早かったのね」
「雪兄に、結果報告しなきゃだからね」「もう来てるから早く行きなさい」
「え〜、今日こそ勝ったと思ったのに・・・」「雪村君はしっかり者なんだから、遅刻常習犯のあんたより遅く来るわけないでしょ。」
私はいつも雪兄との勉強会に遅れていたのだ。
そもそも勉強会は雪兄が成績の上がらない私のために時間を割いてやってくれている。
「遅刻ばっかりしてちゃ申し訳ないよね・・・」それにせっかくの二人きりの時間なんだから・・・
「雪兄〜、遅れてごめんね」
「気にしなくてもいいよ」
この人は、葉山雪村。私の一つ上の幼なじみ。受験勉強で忙しいときに私の勉強を見てくれている。「テストどうだった?」
「ぎりぎり大丈夫だったよ」
「じゃあ次は頑張ってもっといい点数とろうね」
「は〜い」
「じゃあテスト直しやろっか。」
「え〜」
「返された後どうせ桜はお喋りしてたんだろ?」
「うっ・・!」
図星だった。
「やっぱりね、桜が真面目に授業を聞いてるはず無いからね。」「う〜わ、全然信用ないよ」
「信用が欲しかったらいい点取ればいいんだよ」
「がんばりま〜す」
「じゃあ、始めようか」
「よっし、がんばるぞー」
「桜、どうしてこの問題が間違ってるかわかる?」
「えっと、計算は間違ってないでしょ。あ、あてはめる数字間違えてる。」
「うん、正解。」
「よく見直しておけばよかった・・・」「次からは気をつけろよ?」
「は〜い」
「じゃあ次の問題は・・・」
こうして時間は過ぎていって。
「よし、今日はここまでにしておこうか。」
「終わったーーー!」
「ちゃんと復習しておくんだよ?」
「わかってま〜す」
「ほんとにわかってんのかな〜?」
「だ〜いじょうぶだってば。ねぇ、雪兄は御飯食べていくの?」
「いや、自分の勉強もしなきゃだからな・・・」
「そっか、頑張ってね。」
「さっくら〜おっはよ〜」
「おはよ、桜」
「棗に未来、オハヨー」
「どうだったの?昨日のふたりきっきりの勉強会は?」「どうって普通に勉強しただけだよ?」
「え〜!何で〜!?」
「あんたは何を期待してるのよ・・・」
「先生と生徒の禁断の愛とかないわけ〜?」
「ある訳ないでしょ・・・」
「つまんな〜い」
「訳わかんないこといってるとおいてくよ?」
「ちょっ!まってよ〜」
私たちが教室に入ったのは始業の鐘ギリギリだった。「桜〜帰るよ〜」
「ちょっとまってて〜日誌返してくるから〜」
「あいよ〜」
「いちいち日誌返しに行くの面倒だな〜、あれ?雪兄?」
雪兄はちょうど職員室から出てくるところだった。私は雪兄に話し掛けようとしたがすぐに声をかけるのを止めた。雪兄が女の人と一緒にいたからだ。このとき私は凄く胸騒ぎがした。
一体何故なのだろう・・・?