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気がついたら蝶になってました  作者: 雪山
第一章 全ての始まり
2/10

花の種類ってよく見ないとわからないよね

次回は金曜日には出したいなぁ

「はぁ。とりあえず俺の体を追ってきたけど、なんかいつも通りなんだよなぁ」


 離されないように追いかけながら、少し冷静になって観察してみたが、行動が普段の俺とまったく同じだった。誰か別の人が入っているなら不自然さが感じ取れると思うが、それがない。


「見失わないようにしながら生活するしかないか……てかまたお腹すいたなぁ」


 まずは生き抜くことが重要な気がする。それに蝶の体はあまりエネルギー効率が良くないみたいだ。飛びっぱなしだと余計にエネルギーを使う。これじゃあかなり大変だな。


 近くに花がないか探す。しかし家や出店が広がっているからか花が見当たらない。


「うーん……お! アレならいけるかも!」


 ヒラヒラ行ったり来たりしていると、植物を売っている出店を見つけた。その中にはまだ新しそうな、花のある植物がちらほらあったため一目散に飛び寄る。


「どれにしようかな―― よし! まずはこの黄色いやつにしよう」


 少しトゲトゲした茎に、やけにとんがった花弁をした黄色い花に止まって蜜を吸う。


「なんかピリピリするけど、うん! うまい!」


 なんならこのピリピリがいいアクセントになっている。何の花かはわからないけど、これはいい! でもせっかくだし、別の花も吸ってみるか。


「次はこっちの紫の花……うぇぇ。マズ!」


 隣にあった紫の花に移動して蜜を吸ってみると、異様に苦く、蜜自体がネバついていて気持ち悪い。花弁をよく見ると、変な斑点があり、いかにも食用じゃないタイプの花だった。最悪だ。


 「まだ口に残ってるよ。はぁ。次は白い花にするか……ダメだ。味がわからない」


 さらに移動して白い花の蜜を吸うが、さっきの紫の花の蜜のせいでまったく味がわからない。これ以上花を変えても味がわからそうだし、もうこの白い花で終わりにしよう。


「ごちそうさまでした。マジで何の花だったんだよ……ってレシア花か! 毒じゃねぇか!」


 少し飛んで距離を取り、花の近くを見てみると看板があり、レシア花と書かれていた。レシア花は魔物用の罠の材料として使われていて人間にも有効な毒を持っている。


「よく無事だったな。えっと、黄色い花は……シビレ花かよ、白いのは……薬草の花か!」


 俺の吸った花のうち、二つは状態異常の効果がある花だったってわけか。多分薬草の花の蜜をすぐに吸ったから無事なんだろう。もしかしたら体力が減ってるかもしれない。


「ステータス。ん?」




 サイガ


 種族 レッドバタフライ


 ステータス

 体力 8

 魔力 10

 攻撃力 2

 防御力 1

 俊敏性 100


 スキル

 食事強化 シビレ粉LV1 毒の粉LV1 治癒の粉LV1




 ステータスを確認すると、体力は予想通り減ってしまっていたが、何故かよくわからないスキルが新しく増えていた。

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