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事件が起きた
後日、国からの祝い金1000万円が惣助の口座に振り込まれた。美紀子は、それを知るとすぐに惣助に言った。
「わたしの取り分は?くれよ。まさか1000万円独り占めする気だね。わかった、こうするしかないわね」
惣助は少し困った顔をしながら答えた。
「ちょっと待って、落ち着けよ」
しかし、美紀子の目には冷たい光が宿っていた。彼女はキッチンに向かい、包丁を手に取った。そのままゆっくりと惣助に近づくと、何も言わずに包丁を振り下ろした。惣助は驚きと痛みで声を上げることもできず、床に倒れ込んだ。
美紀子は震える手で包丁を握りしめながら、血に染まった惣助を見下ろした。彼女の心には後悔と恐怖が交錯し、何が正しいのか分からなくなっていた。そして惣助は死亡した。
その後、警察に通報が入り、美紀子は逮捕された。彼女の行動は瞬く間にニュースで報道され、社会に大きな衝撃を与えた。美紀子の心の中の葛藤と、真実の愛とは何かという問いは、永遠に答えを得ることはなかった。




