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なかなか意見が合わない
町中には、楽しそうにしているカップルや惣助や美紀子のようにぎこちないカップルが溢れている。その光景を見ていると、どこか現実感がないような、まるで演劇の一場面を見ているかのような気持ちになる。惣助はふと立ち止まり、美紀子の顔を見つめた。彼女もまた、どこか遠くを見つめているような目をしていた。
「美紀子、俺たち、これでいいのかな?」と惣助が問いかける。
美紀子はしばらく沈黙した後、静かに口を開いた。「わからない。私も、自分の気持ちがよくわからないの。」
その言葉に、惣助は何も言えなかった。彼もまた、自分の心の中の迷いと不安に向き合っている最中だった。
周りのカップルたちの笑顔や楽しそうな声がますます遠く感じられ、二人はただ立ち尽くしていた。




