五つの輪と火
昼間の空には蒼い衝動
五つの輪を描いて
雲を雲で重なり合わせれば
舞台が整う
夏の太陽は一つだけど
光があることで見ることが出来る
直線の花火が打ち上がり
音に合わされば
残った煙はポツポツと空に帰っていく
何の為にやっていたのか
疑問を終わらせる為のパフォーマンスは
それをしている側の人間も
晴れやかにしていくようである
馴染みのあるBGM
思い出す名場面は
これからもあるし
僕等がここで作るというような
元気な行進
自分達の色を纏えば
それだけで力が湧く
笑顔に笑顔を重ねようとする
挑戦なのだろう
色んな人が繋いで来た火が
ゆっくりと移動していく
知っている人間だったり
知らない人間だったり
でも、人だから繋がっているのだと
証明するかのようだ
最後の人間に渡されていく
球体が開けば
花かもしれない
支える手かもしれない
他にもあるかもしれない
頭の中の空想が通り過ぎる前に
真ん中の器に火が向けられた
火は近づくと
器の中で炎に変わった
内側の加工された部分で
揺らめいて映る
人に必要なのは
燃え続けれるかということと
繋がりを知っていることだろう
無いならば
個人としてバランスが取れない
其れ等を全て繋げてやってみること
それを挑戦と呼ぶのだ
他人の挑戦を邪魔する人間には
到底、分からないかもしれないが