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三界戦記  作者: 曇より青空
第一章
7/13

6話「ダイニング」

どれくらい、経ったのだろう。


目を開くと、そこには空が広がっていた


………のではなく、木造の天井が映った。


俺は、ベッドに横たわっていた。


……あれっ!?俺って道のど真ん中でぶっ倒れてたんじゃなかったっけ…!?


辺りを見回す。見慣れた風景。そこは、俺の家の二階の部屋だった。


……なんで家に……?


下の階から、物音がする。何かをフライパンで焼くような音が。


……あっ……!


急いで部屋のドアを開けると、眼下に広がっていたのは家の一階。瓦礫と化した壁が綺麗に避けられてあるリビングダイニング。二階からなら、外がよく見える。


そして音を出していた張本人がダイニングにいた。


俺が昔着てたチェックのエプロンをつけ、長い髪を後ろで結った眼帯の少女が、何か料理している。


彼女はこっちに気づき、一階から満面の笑みと少しの涙で手を振る。


「あ、メイ君っ!!良かった〜…!!メイ君ずっと目を覚まさないから心配してたんだよ〜…!」


俺はボロボロになった階段を一段一段ゆっくりと降りて行って、スィマニのところへと向かった。


「……まず質問が山ほどあるんだが…、とりあえず、それなに?」


「なにって朝食だよ?ほら、私って居候の立場だからさ、これ位はしないと!」


……ん?


「……居候……?確か泊まるのはあの夜だけじゃ……?」


「あ、いやその、……折角なので、住まわせていただきましたー……。許可なしにすいません……」


……てことは……


「なぁ、別に居候は良いんだけどさ、……もしかして俺って、何日も寝てたの……?」


「もうメイ君五日も寝てたんだよ?ほんっとに心配したんだからね…?」


……五……日……


「……あのあと、何があったんだ……?……って聞きたいとこなんだけど、その前にそのメイ君ってなんだよ」


「いや、こっちの方が言いやすいし…嫌?」


「…いや別にいいけどよ…」


「さ、出来たよ!食べよ?」


……色々引っかかるが、とりあえず、食べるとしよう。

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