第8・5話!!
今回あまりに短く話も進んでいないので8・5話とさせていただきます。
初めて入るセレナちゃんの部屋。
一体どんな部屋なんだろうと、想像をしては胸が高まっていく。
そんな私とは対照的にあくまで平静を保つセナ。
こちらはの関心はどうやらセレナちゃんの部屋にはなく、『ヘブン・ゲート』の方にあるようだった。
やれやれ、まったく理解に苦しむ。
どうしてそこまであんな手紙に真剣になれるのか・・・。
真理はそう、セナのことを少しばかり冷ややかな目で見る。
・・・いつも馬鹿にされているのだからこのくらいしても許されるだろう、またセナに心を読まれているのではないかとそんな弁解も一応は入れておく。
長いことセナに罵倒されてきたせいだろう真理自身も自分がだんだん小心者になってきているのを感じていた。
「何ボッーとしてるんだ真理?早くは入れ」
頭に響くようなセナの澄み渡った声、そこで私の思考は遮断されてしまう。
気づけば白い扉の前にいた。
ゴクリと生唾を飲む。
間違いない、ここが夢にまで見たセレナちゃんの部屋。
ヤバイ、どうしよう余りの嬉しさで体が動かない。
う~、入りたいのに入れない。
この感じ、まずいコーフンするかも。
ついつい息遣いが荒くなるのを止められず、そんな私の心情を見透かしたセナに蹴りを入れられる形で私は部屋の中へと押し込まれる。
初めて入るセレナちゃんの部屋。
そこは私の想像を超える異界だった。
「!!」
部屋は完全な暗闇だった。
光が入りそうな窓は全て布により塞がれてしまっている。
床には毛布が敷き詰められており床の固い感触は完全に消え失せている。
また、家具と呼べるものは一切なく服も辺りに散乱してしまっている。
「こ、これはまた・・・」
なんといえばいいのだろうか状況を?
だらしない?ゴミ屋敷?引きこもりの部屋?
う~ん、どれも当てはまりそうでどうにもピンとこない。
セレナちゃんの部屋はそんな何ともいえない雰囲気をかもしだしていた。
そんな部屋の隅っこに隠れるように座るセレナちゃんが無言のまま私たちを呼んでいた。




