第5話!!
玄関で鉢合わせする私とセナ。
セナは私が急に現れたことに驚いたのか少しの間虚を突かれたような感じになっていたがすぐに状況を理解できたのか顔を真っ赤に染め上げワナワナと震えだした。
本当、今日はセナの珍しい顔が一杯見れるな。
何だろう、こんなことばかり起きて明日にでもこの星は吹っ飛ぶんじゃなかろうか?
それで神様が私に思い残すことあがないようにとこのようなコトを?
だとしたらグッジョブよ神様。
セレナちゃんじゃなくてセナというところが少し気に入らないけど、あんなにオドオドしているセナを見ていると・・・へへ、これはこれでなかなか。
よだれなどは出ていないがなんだかしなくてはいけない気がして袖で口元を拭う。
「ん、何か私変態っぽくない?」
そんなアホらしいことやること十数秒間、それほどの時間をセナにあげてしまったことが悪かったのか、それとも油断していた私のミスか、先ほどまで私の前で赤面していたセナは何故か私へと突進しこの美しい顔にドロップキックを炸裂させた。
ああ、一瞬でもこの子を可愛いなどと思った私が愚かだった。
「はぁ~ホントアンタってひどいわよね、まさかドロップキックを食らわされるとは思わなかったわ。しかも顔面に」
「それは悪かったってさっき言っただろ。いつまでも五月蠅いな。それにお前だって家を壊してるんだそのことは大目に見るからこれでおあいこだろ」
むっ、それを言われたら確かにそうかもしれないけど、なんかあまり謝れている気がせず釈然としない。
けど、足蹴り一つで許してもらえるならこれは儲けものかもしれないな。
「ま~私は懐が広いからあまり深くは追及しないであげるわ」
ソファーに座り足組しながら話す私はまさにどこぞのセレブのよう。
う~ん、いい感じ。
初めてセナより上に立っている気がする。
ふふ。
「じゃあ、この話はここまでだな。本題を話すぞ」
そんな私の思いを華麗にスルーするセナ。
まっ、いいんですけどね。
「ああ、本題ってあれでしょ、時雨からの指令。でっ、内容は?」
「・・・・・・」
「どうしたのよセナ黙っちゃって。そんなに難しいの?」
「ああ、私はともかくお前とセレナには無理だと思う」
当たり前のように言うセナ。
そんな態度が気に入らない。
「へ~言うじゃない。アンタにできて私にはできない?面白い!だったらそんなもん私一人でやってやろうじゃない!!」
う~、我ながらカッコイイ。
こう言った事はビシッと言って私の威厳を保たないと。
ふふ、セナなんかあんなに目をぱちくりさせて。
「本当に良いのか?」
「ええ、女に二言はないわ!で、内容わ?」
「ああ、何でも困った人を助けなさいだってさ」
「・・・・はい?」




