第14話!!
重い!!
流れる汗が目に入って痛い。
どうして僕がこんな目にあっているんだ?
両手には袋からあふれんとするばかりの食材が入った荷物。
こんなものを持って歩く自分はさぞかし無様な格好をしているのだろう。
「真理さん、何なんですこの荷物。なんかものすごい量の食材が入っているんですけど」
僕の数歩手前を歩く女性、朝岡真理さんにそんなことを聞く。
っていうかこの人に連れ出されたのだからこの人に聞くしかないのだけど。
「なにって、これからやるアンタの歓迎パーティーの準備に決まってんじゃない。ふふ、喜びなさい」
「パーティーって、なんでそんなこと」
「なんでってアンタ、こうゆうのはまず形からはいるべきでしょ。それともなに、せっかく私たちが歓迎会を開いてあげようってのになにか不満でもあるワケ?」
「いえ別に不満は・・・」
そう、別に歓迎会については何も不満はない、むしろありがたいくらいだ。
不満があるとすれば、なぜその歓迎会の主役に荷物持ちをさせているかで・・・。
本当によくわからない。
そうこうしているうちに家に到着した。
食材をテーブルに並べるなか僕には素朴な疑問がわいていた。
「ところで真理さん、コレだけの食材いったい誰が調理するんですか?まさか、真理さんじゃないですよね」
「むっ、それどおゆう意味?まっ、たしかに私が作るわけじゃないけど」
「・・・セナよ、セナ!この前アイツも言ってたでしょ、この家の管理は自分がやっているって」
ああ、そういえばこの前そんな話をしてたような。
「でもなんか意外ですよね。セナさんそんなことするようには見えないのに」
「そうそう、アイツ顔に似合わずけっこう家庭的なのよね~。男ウケでも狙ってんのかしら。美人で家庭的な女って」
「ハハ、セナさんはそんなこと考えてないと思いますけど」
「なにを下らない話をしている」
突然の声に身をびくりと震わす僕と真理さん。
まあ、それが誰なのかは言うまでもなくて。
「セナさん帰っていたんですか」
「ああ、今な。それより雑談している暇があるなら早く食材をしまってくれ。この暑さだからな、せっかく買ってきても痛んでしまったら元もこもないだろう」
「それはそうですけど・・・」
チラリと台に並ぶ食材を見る。
肉や野菜が所せましに並ぶそれは十人前は余裕で作れそうな量だ。
「こんなに買い込んでどうするんです?いくらなんでもこれだけの量、僕たちだけでは」
「心配するな、ちゃんと片付くさ残らずに。それよりも食べたいものは先に自分の皿に取っておけよ、下手したら食事にありつけないかもしれないからな」
「?あの、それはどおゆう・・・・」
「さあ、話はここまでだ早く準備に取り掛からないと夕食に間に合わないからな。ほらそこの二人、邪魔だから出ていけ」
もう取り合う気はないらしく、セナさんは早くも料理の支度を始めている。
訳も分からず台所を後にする僕だったが数十分後セナさんの言葉の意味を知るのだった。




