第12話!!
この話から第二部に入ります。
「いったいどうして、こんなことに・・・・」
ため息とともに出るそんな一言。
正直、いまだに状況を呑み込めないでいる。
なぜ僕は先ほど知り合ったばかりの女達の家へと向かっているのだろうか?
・・・何もクソもない!
全部あの男のせいだ!!!
思えば前兆はあったのだ。
いつもなら僕が何をしようと文句ひとつ言わないあの男が今日にかぎって部屋から出るななんて言うんだから。
それに気づけないなんて甘かった。
だからこんなことになるのだ。
こんなワケのわからないヤツラと暮らすハメに!
「ねぇ~セナ。本当にこんなガキ引き取るわけ?どうゆうことよ」
「しょうがないだろ、それが協力の条件だったんだから」
「だからそれがおかしいのよ。なんだってあんなヤツに協力なんか求めたのよ。いつもならあんな申込みバッサッリ切るアンタが」
「少し気になる事があってな」
「ふ~ん。どうせ聞いても答えないんでしょ。まあ、いいけどさ、また面倒な事じゃないでしょうね。もうカンベンだからね、こんな厄介ごとは」
「なら僕なんか、引き取らなかったら良かったじゃないですか」
なんなんださっきから、僕だって好きでついて行ってるわけじゃないのに。
そこまで邪魔者扱いされるいわれはない!
「なによアンタ、やけに突っかかる言い方ね。私達は家のないアンタを拾ってやったワケよ?感謝こそされてもそんな風に言われる覚えはないんだけど」
「誰も拾ってくれなんて頼んでないですよ」
「ア、アンタねぇ~」
「やめておけ真理、ここでケンカなんてしても仕方がないだろう。あと・・・」
ギロリとこちらを向く漆黒の髪の女。
美人なだけにそう睨まれるとものすごく怖く見える。
「な、なんですか」
「お前もウジウジうるさい。もう一緒に暮らすのは決定なんだからあきらめろ」
「うッ」
なんかものすごくキッパリした女だな、凄い迫力。
「・・わかりましたよ。なんにせよ拾ってくれたことには感謝しています。・・・・アリガトウ。えっ~と」
「なんだ?」
「あの、名前・・・」
「そういえば、お互いまだだったか。じゃあ、改めて。私はセナ。よろしく、新しい同居人。そして・・・」
自分の紹介が終わるとセナさんが先ほどのムカツク女に目をむける。
恐らくはお前もやれという意思表示なんだろう。
あの女はしばらくは納得がいかないという顔をしていたがやがて面倒くさそうに、
「朝岡真理。・・・一応、一番の責任者やってる」
と、かなり信じられない紹介をしてくれた。
この女が責任者って、おいおい本当に大丈夫なんだろうか。
「でっ、最後が」
セナさんはそう言いながら一番後ろを歩いていた白い人物を見る。
「セレナ」
「以上で私たちの紹介は終わりだ」
え~セレナって名前だけじゃん、なんか他にないのかよ。
まぁ、どいつもたいしたことないけど。
「で、お前は?」
「えっ?」
「だから、お前の名前だ。一応聞いてはいるけど自分の名前くらい自分で言わないとな。それともなんだ、私たちにだけ名乗らせておいて自分のことは聞くななんて言うつもりなのか?」
「むっ、そんなわけないじゃないですか!ユウ。それが僕の名前です。これから皆さんのお世話になります。どうぞ、お願いします」
自分なりの精一杯の誠意。
変なヤツラだけどこれからは一緒に暮らすんだからやっぱ、最初くらいはちゃんとしないと。
それにしても僕、こんなヤツラと一緒でうまくやっていけるんだろうか?
人物紹介2
・男
モノの魂が見える謎の男性
年齢三十代後半~四十代前半
ユウを真理達にあずける。
・ユウ
真理たちに拾われた謎の少年
年齢14歳くらい




