一話 表
昨日、彼氏がいなくなった
電話しても出ず、親御さんも知らないとのことだった
町じゅうを探しても見つからなかった
ただ
この町に引っ越してきたときに聞いたことがある
少し前にこの町は正体不明のカイブツに襲われ
建物が崩壊し、多くの人が犠牲になったという
まだ、この町にカイブツがいるとしたのなら
彼、、、夕凪 輝は襲われたのだろうか、、、
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「はあ、、、」
私、朝比奈 ひなはどうしようもなく混乱していた
彼が行方不明になってから1週間がたった
学校の授業にもやる気がわかず
どうしようもない日々を過ごしていた
その日の放課後は何か手掛かりが残ってないかを調べるために旧校舎を調べてみることにした
彼はよくここに来ていたから
あとこの旧校舎は
事件が起きる前に使われていたから
きっと証拠の一つや二つ見つかるはず!
ここは?ここは?ここなら!つぎこそは!
「、、、ぜんぜんみつかんない、、、」
7つの教室を見て回ったがハンカチひとつすら落ちていなかった
「次で最後か、、、、」
私は落胆しながら最後のドアを開けた
「、、、おや?だれ?」
そこには銀髪の長髪の女子高校生(?)がいた
「あなたこそ、、、ここの生徒ですか?ここは立ち入り禁止ですよ、、、?」
「、、、じゃあ君もじゃん」
「ッ⁉」
図星だった
焦った私はつい叫んでしまった
「、、、あ、あなたは何をやっているんですか!」
「行方不明事件の材料集め」
、、、え
「最近この地域で起きている行方不明事件について調べてるんだよ、ここ直近だけでも3件」
間違いない
この人は
「、、、その中に夕凪って苗字は含まれていますか?」
彼のことを
「、、、君も探してるの?」
知っている
「、、、彼氏だったんです、でも一週間前に行方不明になってて、、、」
「、、、助けたい?」
そんなの
「はい!」
当たり前だ
「そっか、、、じゃああてがあるから、今週の土曜日ついてきてくれる?」
「わかりました、、、えーと名前は?」
「夜光って呼んで」
「、、、はい!」
希望の光が見えた気がした
「、、、あ、やほ、あの件についてなんでけどさ、、、うん、ようやくできそうだよ■■■」