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ヘッドライト

作者: そよかぜ

街道を車が通り抜ける。

コンビニに入っていく車、うどん屋に入っていく車。

車1台1台が何の目的を持って、どこに行くのか俺には分からない。

夜の暗闇にヘッドライトが通り抜けるのを綺麗だと思うことしかできないのだ。

優越感のような、眺めることしかできない自分に虚無感を感じる。

この時間が好きだ。

男はその非生産的な観察にも及ばない、ただの傍観が好きでたまらなかった。

だが、そんな幸せも急に終わりを告げる。

原因はいつくもあり、既に数えることすら億劫だ。

なぜこうなってしまったのか、なんて今さらどうでも良い事だ。

問題はこれからどうやって生きればいいのか、何を生きがいにすればいいのか、ということだ。

幸いなことに、幸せを失うまでの時間はすぐにではない。

かといって、長いわけではない。いつ無くなるのかも明確ではない。

正直いって、本当に幸せを失ってしまうのか、それとも幸せを失わずにすむのか、分からない。

だからこそ、今このとき、この一瞬を大切にし生きているのだ。

そう心にとめて今夜も通り抜ける車を眺める

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