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4月13日 今日は一味違います

 今日はあいにくの雨だった。


 実は昨日から本屋に行こうと思っており自分としてはかなり珍しく6時頃には起きたわけだが、起きた途端に外から聞こえる本降りの雨の音に、やはり次の晴れた日に行くことにしようと思いなおした。


よって例のごとく家でグダグダ……、するのがいつもの自分であるが今日は一味違う。まず7時頃にゴミ出しをして朝食を済ませ、9時過ぎには洗濯まで終えた。もう最高と言っていい1日のスタートである。


 ここまで終わればいつもならゲームかネットサーフィン、最悪の場合二度寝をするだろう。しかし何度でも言おう今日はいつもとは一味、いや二味も違うのだ。なんと勉強したのである。これはもう完全に奇跡だ。ただでさえ今日はなかなかの雨なのに、私のせいで明日は雪かもしれない。それほど自分にとってはありえないことだ。


 もう受験以来全く勉強していなかったので何から手をつければよいかすらわからない。とりあえず英語はどこでも使いそうだななどと思い、適当に以前使っていたテキストを開いてみたが見事に何も覚えていない。受験の間何か月もできなかったゲームの操作や攻略法はしっかり覚えていたのに、つい1か月くらい前まで必死にやった文法など何一つ覚えていないのだ。我ながら大変残念な頭のつくりである。そんな感じなので結局この奇跡の時間は30分で終わりを迎えた。


 そして本当に何度も言うが今日の私はいつものぐーたらで、やる気が皆無で、ゲームと睡眠しかしない私とは違うのだ。読書をしたのである。


 こんな言い方をすると、読書するなんて当たり前だろとか、普段本読まないのに小説家になろうとかやってんのかと思われそうなので補足するが読書は好きだ。冊数を読むほうではないが好きである。しかし気力がある日しか手に取れないのだ。ぐーたらここに極めたり、という感じで自分でもどうかと思うが、まあそういうわけで自分にしてはすごいことなのだ。


 さて何を読んだかといえば、さくらももこ先生の『あのころ』である。幼いころからちびまる子ちゃんは毎週欠かさず観ていたが、さくらももこ先生のエッセイを初めて読んだのは去年で、独特の軽快な面白さと読後じんわり胸に残るあたたかさに本当に衝撃を受けた。実は、「エッセイって小説より面白くなさそうだな」という物凄い偏見をもっていたためエッセイというものを一度も読んだことがなかったのだが、完全に間違いだった。


 先日の音楽の話もそうだが、自分は周りを見ずに自分の狭い視野の範囲だけで判断して後悔しがちだと思うので、本当に気を付けたい。見回せば世の中、楽しいことやカッコイイもの、面白いことで満ち溢れているのだ。


 話は戻るが、『あのころ』はエッセイ集なので、短いエッセイがいくつか入っている。どれも好きだが特に『七五三の思い出』と『家庭教師のお兄さん』がお気に入りだ。あらすじは書かないがどちらも途中までは面白おかしく読んでいたはずなのに、最後はジーンとくる。本当にさくらももこ先生の文章は魔法のようだと思う。


 おこがましいにもほどがあるが、生きているうちに1ミリでも1ナノメートルでもよいのであの魔法のような文章に近づきたいなと思う。是非これを読んでくださったみなさんにはそれまで私の成長の過程に今後ともお付き合いいただきたい。加えてお願いすれば感想等でご指導もいただければ嬉しい。どうかよろしくお願いします。

 

 最後の方は日記の趣旨から外れてしまったが、今日はかなり充実した日であった。明日晴れたら今度こそ本屋に行こう。

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