5月22日 断食
この日記を書かなかった2日間、私は断食をしていた。
断食といってもダイエットだとか精神統一だとかそういう崇高な目的は一切なく、単純に買い物を面倒臭がった結果、気づいたらそうなっていたというだけである。散歩に行った日についでに買い物に行けばよかったものを「今日は散歩が目的だから」などとふざけた理由で本当に散歩だけして帰ってきた自分をぶん殴りたい。
そんでもってこの2日間の私に関しては鳩尾に膝蹴りしてやりたい。
実は割と丸一日何も食べないという日はある。前の日にがっつりしたものを食べて次の日我慢、これで食費を減らそう作戦である。今回は別にその作戦だったわけでなく朝気づいたら食べられるものが何もなかった。
いつもの作戦なら我慢した次の日の食料は確保してある。今回はそれがなかった。
ないとわかった時点で買いに行けばよかったのに「面倒くさいから明日でいいや」と先送りにした上に、その翌朝も「まあ明日くらいまで何とかなるでしょ」と気楽に構えてアホな私は、2日間断食というアホな選択をしたのである。
2日目の早朝までは良かった。早朝に起きる生活は続いているので4時には毎日確実に起きていて、そこから特に昼寝をすることもなく夜の9時くらいに寝る。、きつくなってきたのは午前の9時頃だった。空腹感を感じ、体に力が入らなくなった。しばらくじっとしていると空腹感は収まったが全身だるい。けれど授業を受けねばならないので何とかパソコンの前に座り、映像授業をみるが全く集中できない。何にも頭に入ってこないでだるさが頭まで支配している感じだ。
もう真面目に授業を受けるのは諦めて、ただただ流すだけ流して全部見終えた。椅子から立ち上がるともうフラフラで課題も諦めて布団に戻った。全く眠くはなかったが動くことができないので寝るしかない。どうにか寝て少し回復して明日の朝、食べ物を買いに行こうと思った。
回らない頭で、もし明日食べ物を買いに行く前に倒れたりしたら、一人暮らしだし親と毎日連絡とっているわけでもないし学校行ってなくて友達いないしで誰にも気づかれず孤独死するかも、そしたら「コロナで生活苦の学生餓死!」などとコロナ全く関係ないのに報道されたりして、とありえない妄想をしているうちに寝たらしく、気づけば今日の4時だった。
昨日のだるさが嘘のように体は軽く、空腹感もない。「山場超えたみたいだし、まだいけるんじゃない」という考えが本当に一瞬頭をよぎったが、昨日のあのだるさと孤独死への恐怖を知った私はちゃんとコンビニに食べ物を買いに行った。
コンビニ弁当を買って食べると、身体に血がかよった気がした。いつもなら食べたりないと思ってしまうが今日は満腹どころか胃もたれで実はさっきまで物凄い気持ち悪かった。断食恐るべし。
もう二度とやらない。皆さん、断食健康法とか信じるなかれ。マジでつらいから。2週間水だけで生きていられるって話はあれ、かろうじて生命維持できるって意味だと思いますよ、はい。絶対毎食食べたほうが幸せだと思いますね、はい。
結局何が一番言いたいかといえば、買い物を面倒くさがって断食して孤独死しなくてよかったってことである。こんな間抜けな話はない。危なく死んでまで笑いを提供してしまうところであった。