5月2日 ゴールデンウィーク
暑い。まだ5月の初めだというのに既に暑い。体感的には梅雨終わった直後くらいな感じだ。外にでなければ日差しは暖かそうでとてもいい天気に思えたが、買い物のため実際出てみると物事全てに対するやる気を失わせるほどの暑さだった。私と同じくこのトラップに引っ掛かった人たちだろうか、外にいる人が今日は心なしか多かった気がする。と思ってすぐに今日がゴールデンウィークであることを思い出した。そりゃ多少人も増えるわ。
ゴールデンウィークであることを考えればこの暑さもちょうどよかったのかもしれない。海とか川とかに行くには最適だったろう。ただ残念ながらそもそも今年はゴールデンウィークに遊べるような状況でないので意味がない。アウトドア派の人にとっては退屈で仕方ないゴールデンウィークだろう。地球もなかなか人が悪い。
かく言う私はそもそもゴールデンウィークに遊ぶという概念を持たず生きてきたのであまり困っていない。ゴールデンウィークは私にとってただのぐーたら週間でしかない。私の親も出不精なのでまず行楽地に行こうという発想はない。私もせっかくの長期休みに人に会うなんてありえないと思ってしまうたちなので友達と遊んだりもしない。よって基本的に寝る。あとはアニメや漫画をみたり、ゲームをしたりするぐらいだ。これはいつものことなので特別感は全くない。
こんな休みを生まれた時から過ごしているので、小学校の時は大変だった。長期休暇には大体作文の課題が出るからだ。テーマは決まって「休み中楽しかったこと」である。これは本当に困る。なんせこちとらいつも通りにしか生活していないわけで、特筆すべきことなど何もない。かと言って「いつも通りです」の一言で終えた日には確実に呼び出しをくらうことぐらい、小学生の私でもわかる。仕方なく祖母の家で従兄弟と線香花火をしたとか一緒に外食に行ったとか、ゲームをしたなど、祖母の家with従兄弟シリーズで毎年乗り切っていた。
しかしこれには問題もあった。この作文が後で親にばれると、親はゴールデンウィークどこにもいかなかったことを申し訳なく思ったようで、夏休みは必ず祖母の家に行くことになった。これは私にとって大変迷惑な話だ。私は家にいるので満足しているし、祖母の家など全然好きでもない。従兄弟だって年が離れていてお互い気を遣うし会わない方がお互いのためというものだ。ただ作文用紙を埋めるにはいったことない海よりも祖母の家の方が書きやすくて都合が良かったというだけだ。
どうせなら海外に行ったことにして海外旅行にでも連れて行ってほしかった。さすがの私も海外旅行となれば出不精なんて封印だ。しかしきっと海外に行ったという作文を書いたら、先生には嘘だと叱られ、親には「将来連れて行ってね」などと言われただろう。加減というのは難しい。