4月29日 デブショウ
昔から出不精だ。外食より中食が好きだし、スポーツもやるより見る方が好き、家から出なくていいならずっと家にいる、そういうタイプの人間なのだ。今はコロナと慣れない一人暮らしで嫌になっている部分があるが本来はこの生活が苦になる方ではない。実際今は以前よりはかなりこの生活に慣れて楽しく過ごせるようになってきている。
また私はデブ症をかかえている。デブ症とは私の勝手な造語で意味は読んで字のごとくだ。ポテチはあけたら全部食べなければいけない気がする、カップ麺の汁は全部飲みたい、揚げ物とコーラの組み合わせは至高だと思っている、日記の内容が食べ物のことばかりになる等、症状は様々である。ただまだカレーは飲み物という末期症状は出ていないので重症化まではしていないと自分では信じている。
さてこの出不精とデブ症、組み合わさると大変である。私は出不精なので買い物にはあまり出ない。故に買うときは一気に1週間とかそれ以上持たせるつもりで食料を買い込む。大きいビニール袋2、3個分くらいの量だ。普通の出不精であれば、動画でも見ながらこれを食べて生活すれば1週間ぐらい何ら問題ないだろう。
しかしデブ症持ちの私はそうはいかない。例えばシリアル。自分で食べる量を調節できるし、牛乳をかけずに食べればけっこう安く済む。初めはちゃんと自制して少量食べることができる。しかし袋の底が見え始めるとたちまち症状があらわれてくる。「早く袋の底がちゃんと見えるようにしなければ」という気持ちに駆られるのだ。もうここまでくると抑えは効かない。残っている分を一気に食べてしまう。薄皮ミニあんぱんとかもやしとか袋に入っていてる食品の多くに対してこれは発動する。発動を防ぐために魚肉ソーセージやメンチカツパンを食べている側面もあるのだが、やはり小分けになっている方が単価が高い気がしてしまうのでそればかりは買えない。
そういうわけで大抵週の前半はバクバク食べている。そして週の後半、食べるものが底をつき、ひもじい生活をすることになる。お金がないからという理由もあるが、何より出不精なので追加で買い物に行くことはまずない。そのひもじい生活による空腹の状態で週明けで買い物に行くとまたデブ症を発動し、必要のない揚げ物やらコーラを買いたくなってしまう。これを私はデブショウのスパイラルと呼ぶ。響きだけはカッコいい。
デブショウのスパイラルには終わりがない。デフレスパイラルとかと同じくらい悪質だと勝手に思っている。抜け出すには私の体質を改善するか、財布のひもを緩和するかぐらいしか方法はない。難しすぎる問題だ。これはもっと議論され、解決策が見いだされるべき問題なのだ。
と、まだ水曜日なのに食料が尽きかけている私は思う。