4月9日 始まった一人暮らし
引っ越してから一週間がたった。ただただ暇である。
新幹線がとまるというだけでまるでここが日本の中心とでも言いだしそうな田舎から本当の中心にでえてきたのが先週。これから自分は都会人になるのだと、なんとも田舎者的思想で夢を持って新幹線に揺られ、この都会に出てきた。
手狭で若干カビ臭さの気になるアパートで荷解きをしていると少しずつ一人暮らしをする実感が湧いてきて、これから楽しい都会LIFEが始まるのだと、にやつきがとまらなかった。
ここまでは本当に良かった。
しかし私の楽しい都会LIFEのスタートはコロナの野郎によって見事にぶち壊された。
都会に出てきた主な理由である学生生活のスタートは奴のせいで延期。本来、自分の性格であれば「学校がないなら都会を遊びつくしてやるぜ!」とでもなるところであるが、腹立たしいことにこれも奴のせいで叶わない。
結果私は都会でニートと化したわけである。それはもう非生産的な生活を送っている。唯一生産的なことといえば、せっせと魚を釣っては金に換え、家のローンを返済していることぐらいだ。もちろんゲームの中で。
ああ一週間前に戻れるのなら実家を出る私に「悪いことは言わないから、都会に出ないで実家で無人島開拓してろ」と教えてやりたい。