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私の秘密をあなただけに教えてあげる!

作者: 七瀬




___私には、【隠しておきたい“秘密”があるわ!】

誰にも言えない、秘密よ!



・・・それを、言えば?

みんなが私から離れていてしまう。

だから、どんな事があっても言えないのよ。








___私のその秘密が生まれたのは、、、?

私が、8歳の時だった。



お母さんが、病気になって入院する事になってね!

私とお父さんだけの、二人きりの生活が始まってしまったの。



・・・それまでは?

ずっと、お母さんと二人きりだったし!


お父さんと、そんなに遊んだ記憶もないわ!

家にも、仕事で居なかったしね!



___でも?

お母さんが、病気になって病院に入院するようになったら、、、?


お父さんは、会社の上司に説明して定時で帰らせてもらう事になったの。

それって? もう、出世しないという事よ。


___朝8時から夕方5時まで。


お父さんは、会社でも優秀な人でね!

いずれは、新しく作る部署の責任者を任せられる所まであったのに、、、。


___こんな事が、あったから、、、?

なにもかも、“白紙”になってしまったのよ。


・・・それでも、お父さんは?

私やお母さんの為に、働いてくれたわ!



私の事は、今まで以上によく見てくれるようになったの。

お父さんと一緒に居る時間が長くなった事で、、、。


お父さんがどんな人なのか? よく分かるようになったわ!

私の事! お母さんの事を! 一番に考えてくれるお父さんでね。


優しくて、頼りがいのあるお父さんなのよ!

私は、いつしか、、、お父さんに“恋ゴコロ”を抱くようになったの。


・・・実の、血の繋がったお父さんによ。

お母さんは、10年間病気で病院に入院して無事に退院する事が出来たわ!


・・・その間、私とお父さんとの距離も縮まって...。

お母さんが、退院して家に戻って来た時には、、、?

私は、18歳になっていたわ!






___お母さんが、家に戻ってきた事で、、、。

お父さんを、二人の女が取り合うようになった気がするのよ。


・・・ギクシャクするというか?


___だからね?

私は、家に帰らなくなったの。

友達のところに転々として、泊まるようになったわ!


その事で、お母さんと凄く喧嘩になったのだけど......?

お父さんだけは、私の味方でいてくれたの。








___それから、数か月後。

私は、一人暮らしをする為に家を出たの。

お母さんは、私の一人暮らしに賛成してくれたわ!



・・・だって? これで、邪魔者がいなくなるモノね!

それに、お父さんと二人きりになれるし!



・・・私もそれがいいと思ったの。






___でも、1か月後。

お父さんが、一人で私の一人暮らしの家に訪ねてきたわ。


【ピーポーン】


『___はーい! どなたですか?』

『___お父さんだよ! 里実に会いに来たんだ!』

『___えぇ!? お父さん? どうしたの?』

『___まあ、ここじゃなんだし! 中に入っていいか?』

『___あぁ、ううん。』



___お父さんは、私の部屋に入ると、、、?

ゆっくりと話しだしたの。


『___あのな! 里実、お母さんが昨日、亡くなったんだよ!』

『___えぇ!?』

『___“突然死”だって、医者には言われたんだけどな、まだお父さん、、、。

信じられなくて。』

『___ううん、そうだよね、私もまだ信じられない!』

『___昨日の晩、お父さんがお母さんに言ったんだ!』

『・・・えぇ!? 何を言ったの?』

『___“ずっと隠していたんだが、俺は里実を愛している! 娘としてじゃなく

男として! アイツを愛してるんだよ、すまない。”とな。』

『___えぇ!? お母さん、なんて? 言ったの?』

『___その時は、何も言わなかったんだが、俺はあの日、あんな事を言ったばか

りで、同じ寝室でお母さんと寝れなかったんだよ! 俺はテレビのあるソファーで

寝ててな、俺が朝起きると? お母さんの体が冷たくなってたんだ!』

『・・・・・・でも? “ショック死”なんじゃないの?』

『___まあ、どっちにしても! お母さんは亡くなってしまった。なあ、里実!

お母さんが居なくなったから、また俺と二人であの家で暮らさないか?』

『___お父さん! なんで、こんな時にそんな話するのよ!』

『___あぁ、そうだな、明日! お母さんのお通夜なんだ! お前も来るだろう?

待ってるよ!』

『・・・・・・ううん、分かった!』

『___じゃあ、お父さん! 帰るな!』

『・・・ううん。』




___そう言うと?

お父さんは、私を抱きしめてキスをしてきたわ。

私は何も抵抗できずに、お父さんを受け入れたの!


・・・そのまま、お父さんと関係を持ってしまう。







___それから、お母さんのお葬式には出たのだけど?

お父さんとは一緒に住んでいないわ!



お父さんとは、あの時以来会っていない!

やっぱり、血の繋がったお父さんとそんな関係になるのはおかしいわ!



・・・私は、前に進み始めたのよ。

そして、、、私は好きな男性ひとが出来たの!



___その彼と付き合いだしたのだけど?

お父さんとの関係は、その彼にはまだ話してないの!



・・・でもね?

もっと、彼との関係が親密になっていったら、、、?


私は彼に、『___私の秘密を教えてあげる!』



・・・そう言って、彼に全て! 話すつもりよ!

だって! 秘密は、良くないモノだしね!




最後までお読みいただきありがとうございます。

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