今日から異世界学園!
「ここが僕が今日から通う藤木女子学園か~」
僕の名前は中田棚比古ズッキーニ。みんなからはトマトケチャップって呼ばれてる。
異世界から召喚された宇宙人だ。トラウマが蘇ってくる、あの迫りくる大型トラックの轟音は、今も忘れられない大切な思い出。
交通事故で人生オワタと思ったけど、女神様に助けられてこんなことになるなんて、思っても見なかったな。世の中捨てたもんじゃないな!
「藤木ってどっかで聞いたことあるな~と思ったら、ちびま○子ちゃんじゃないか!」
藤木君! こんなところで学校を経営してたのかい!? この卑怯者がッ!
玉ねぎはいないのかね!?
僕って、頭おかしいのかな、頭強打したから。
そりゃもとからじゃい、ってノリツッコミかよ寒すぎワロタンバリンシャンシャン山田くん、一枚もってって!
アホかー!!
「はー脳内僕がまたなんか言ってるよアホくさ……」
僕は3行とも普通のことしか言ってないのに、脳内僕が頭おかしい方向に持っていこうとしてるー。
バカかよ!? アホだったわ笑笑
「いやどこのクソガキの日記だよ!?」
今のは脳内僕に言ったんだぞ、うん。脳内僕は僕で、僕は脳内僕だから、どっちも僕か!
いやー本当にハーレムは待っているのかねこんなアホな冒頭のやつが主人公でいいのかね。こんなやつがハーレムなんて作れるのかね。
「こんにちはっ! 君、初めての子!? えっ、すっごーい、男の子なんて初めて! この学園には女の子しかいないんだよー」
とか考えてる内に女の子が話しかけてきた!
これはチャンスだぞ! ハーレム誕生だ!
「そりゃこの学園は女子学園って書いてあるものね!」と僕。
「あ、たしかに。こりゃ一本取られましたわ」と僕。
「どーもすいません! あいむそーりーひげそーりー。マカダミアナッツは武田敦彦!」
バカ!? バカかよお前!? 脳内僕! 出てくるなよ! バカすぎる!
「あはは。貴方って、面白いのね。楽しい学園生活になりそう! さ、私と一緒に行きましょ!」
初対面の明るい茶目っ気のある茶髪で内巻きの女の子が僕の手を握る。
「僕たちはのぼるんだね、あの長い長い坂道を」
「まー、坂道じゃないけどね!」と女の子。
「君が好きだ!」
「うん、嬉しいな」
「じょ、冗談」
「そっか。残念だなっ」
「僕の名前は、中田棚比古っていうの。よろしく!」
「私は、シイノ・アルトっていうの。よろしくね!」
「アルトちゃんか! 可愛い名前だね!」
「あ、ありがと……!」
僕と女の子は意気投合した!
これはハーレム街道間違いなし!