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洞窟から出ちゃった

お気楽な夫婦の、お気楽な冒険の始まりです。頼まれた事を忘れなければ、いいなあ

しばらく歩くと、デッカイ蛇やら、キモい蜘蛛やらの魔物が、イッパイでてきたが、その都度「きゃーきゃー」言いながら光の剣で切り裂いていく優菜を顔を引きずらして見守っていく。ドン引きである。

かく言う俺も強化した拳で殴り倒したり、{炎龍}や{水龍}で一気に倒していくので同じである。

「俺達って強すぎじゃね?」

「人前では使えないかも・・・・って町があっても私達大丈夫かなあ?」

「大丈夫じゃね・・・たぶん・・・きっと・・・」

「そうだよね。羽隠せば、見た目人だし・・・・きっと・・・だいじょうぶ・・かな」

そうこうしてるうちに、何やら大きな鉄の扉の前に来た。

「これって出口だよね。開くかなあ」

「強化して殴ったら開くんじゃね」そして、拳を強化して殴ろうとすると、

「ちょっと待って・・・扉の側に誰かいる!」優菜の探査魔法に、何か掛かったようだ。

「なにか、わかる?」俺が尋ねると、「・・・・ひと?・・・こども?みたいなのが・・多くの魔物?・・みたいなのに襲われてるみたい。」優菜が告げる。

「たすけよう」俺は扉を力いっぱい殴りつけた。どかーーーーンと大きな音と共に数十メートル吹っ飛んだ。「馬鹿じゃないの!子供に当たったらどうすんのよ!」あっ、考えてなかった。テヘへ。

表に出ると、15歳ぐらいの少女が2人、狼の群れに襲われていたが、吹っ飛んだ扉と土煙に、どちらも騒然としていた。「あのう~お困りでしたら、手伝いましょうか?」2人の少女たちにたずねる。「バッカじゃないの、困ってるのは、当たりまえじゃない」優菜の突っ込みである。

「はいっ。お願いします。助けてください。」その一言に{光剣}っと叫び、「優菜。任せる。」と伝えると「オーケー」と優菜の返事。光の剣が、空を舞い、一気に殲滅していく。

「俺だと単発だし、龍を使うと周りが凄い事になりそうだ。」

「さすが、私の旦那様。臨機応変に使い方わかってるじゃない」


そう言って、狼、数十匹倒すのに10分も掛からなかった。


そのあと、2人の少女たちの所に向かった。

どうやら、この子たちは、エルフのようであった。耳が長いし、何より、可愛い。えへへへ。

「あ・な・た・・」冷たい言葉が頭をよぎる。


「ありがとうございました。」2人の少女が頭を下げて礼を告げた。



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