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さぁ来てしまいましたよ私達の番が。どのように対応いたしましょうか。やはりここは笑顔で行きましょうか。だって王子様ニアのこと知ってるんでしょ!!

そんな王子様に塩対応なんかしたらニアの情報聞き出せないじゃないですか!!でも興味を持たれたら元も子もないですし……と私が思考を巡らしていると、


「お久しぶりですヨハン殿下。ラングーン家三男のロイスです。この度はおめでとうございます。こちらが僕の婚約者であるセドン家のアイリスです」


ないっすーー!!そうだ!婚約者という壁があるではないですか!!ここでロイスと仲良しなアピールをすればなんとかなりますよね!!


「私はアイリス・セドンと申します。ヨハン殿下お誕生日おめでとうございます!!」


ヨハン王子は王子様スマイルを浮かべます。……私に興味なんか持ってませんよね??


「ロイス、アイリス嬢。祝いの言葉感謝する。ロイスに婚約者ができたとは知っていたがこんなに素敵な方だったのだな」

「これも全部殿下に前回のお茶会に誘っていただいたおかげです」


ロイスが笑顔で受け答えする。

え??もしかしてヨハン王子とロイスって仲良いの??


「うん。父であるラングーン侯爵と陛下が仲がいいから幼少期から会ってたんだ」

「ふぇっ?!」

「全部声に出てたよ。アイリス」


恥ずかしい……王子様の前で失態をおかしてしまいました。


「本当に2人は仲がいいのだな」


ぴこーん!!ここはアピールポイント!!


「はいっ!ほんとにロイスとは仲良くやらせてもらっています!ロイスと結婚し家庭を築くのが今から楽しみでなりません!!」


そう言って私が笑うと、王子が目を瞬かせ、ロイスは顔を真っ赤にしました。

あ、これ本心ですよ。ニアニア言ってますけれど、ロイスはいいパートナーだと思っております。


「ロイスはほんとにいいお嬢さんを婚約者に持ったな」

「〜〜っはい」

「結婚式には是非呼んでくれ」


王子が悪戯っぽい顔をします。流石メインヒーロー!!絵になります!!

ロイスは更に顔を赤くしました。


「羨ましいな……好きな人と婚約できることが……」


ぽそりと王子様が呟きます。なんだか少し寂しそうです。


「王子も好きなお方がいらっしゃるのですか?」

「……あぁ。でも叶わぬ恋だ」


……王子に思い人がいる!!しかもニアとは婚約していない!!つまりニアの王子様ルートはないのではないか!!

よし!!ニア断罪の確率が減りましたわ!


微妙な空気になってしまったので王子様との会話を切り上げ私とロイスは歩き出しました。

誤字脱字等ありましたら教えていただけたら幸いです。

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