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プロローグ
わたしが目を覚ますとまず目についたのは赤い男でした。そしてそれはすぐにわたしにこえをかけたのでした。
「わっちゃん、やややややややややわっちゃん。」
そうです。赤い男は普通の男ではなく、おかしい男だったのです。全裸だし。わたしはその言動がおかしく笑ってしまいましたがすぐに、あぁこわいなぁ、きんもちわるい、などの感情が出てきましたのでその男のもとを離れることにしました。はじめはすり足でずりずりと後ろにさがり、そしてここぞと言うところでくるっとまわること百八十度、DASH&DASHで逃げました。
実はこの逃げ方にわたしはすこし自信がありました。なぜかと言うと私の中学校、必ず三時間めは山からおりてくるであろう熊から逃げる練習だったからです。
そのようにしてDASH&DASHで逃げたわたしでした。おもいきり走りました。わたしはそのまま二キロや三キロは走ったでありましょうか、もうその赤男の姿はいくら探してもありませんでした。そこでわたしはやっと周りを見渡たすと、そうです。そここそがこのワンダフルワッチュンランド、だったのでありんす。