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君が教えてくれたもの  作者: 奇作
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転校生

こんばんわ(^o^)奇作です!

初心者なので温かい目で見てください…アドバイスなどくださると嬉しいです!

君にまた会えたら。

君とまた笑えたら。

伸ばされた手を拒まなければ、素直に掴んでおけば…

もっと、違う未来になったのかもしれない。


キーンコーンカーンコーン

授業が始まる音がなる。

つまらない教師が教卓につく。

それに続き、教室に入ってくる誰かの足音。

それと共に騒めく人。

「今日は転校生を紹介する。」

その言葉が気になり、僕は空から目を離す。

教師が黒板に名前を書いてゆく、その隣に立つ小綺麗な顔立ちの女生徒。

「佐賀木 結輝(さがき ゆき)です。これから、よろしくお願いします。」

鈴のような…だけど、よく通る綺麗な声で言った。

「では佐賀木さん、空いている席に座ってください。」

教師がそう言い彼女は、教室を見渡した後、席へ座った。

「よろしく、ね」

しどろもどろになりながら、彼女は言った。空いている席、とは僕の隣の席であった…

「えっと…名前……は、?」

「あ、ああごめん。名前、神崎 優羽(かんざき ゆう)だよ。こちらこそ、よろしく。」

緊張して、噛んだかもしれない。少し素っ気ないいいい方になったけど、印象悪くないといいな…

「うん!」

彼女は元気良く返事をした。良かった。印象は悪くなさそうだな。

それにしても、さっきから親友の藤也(とうや)の視線が、痛い…まあ、美少女好きだからな…あいつは。

そんなこんなで、授業を始める準備をする。その様子を見た彼女は、

「えっと…ごめんね、優羽くん。まだ全然物が届いてないんだ…だから色々貸してくれる?」

申し訳なさそうな顔で、彼女は問う。僕の返事は、勿論…

「うん、いいよ。ないのは言って、貸すから。」

ない人に物を貸さない人は、きっと、情のない人なのだろう。

それに、こういう行いをしておけば、好感度も、上がって後で便利だしな。

何が、とは言わないが…

色々考えつつ、手を動かしノートを書き終え、授業の終わりの合図がする。

休み時間となった。

「ゆ、き〜ちゃん!お友達になろうよっ! いいよね?ね?」

彼女の席には、彼女に興味を持った生徒達がどんどん集まってきた。

いろんなとこから飛び交う質問に上手く対応できず、困っている彼女を見ていると居た堪れなくなってくる。

だが、そんな事は御構い無しに生徒達は質問してゆく。

とうとう居た堪れなくなった僕は、人をかき分け、彼女を立たせると、手を引っ張り人気のない階段の隅まで彼女を、引っ張ってきた。

少しの沈黙の後、先に口を開いたのは彼女だった。

「ありがとう。…助けてくれて。私ね、人と喋るの少し苦手…なんだ。だから、助けてくれてすごく嬉しかったよ! その…また、迷惑、かけちゃったね…ごめんなさい。」

彼女は慎重に言葉を言い、ペコリ、と頭を下げた。

「…!!」

意外な事実を知り、僕は固まる。

「えっと、意外だった?喋るの、苦手なとこ。」

そして、彼女はまるで僕が思った事を分かったかのように、言った。

「う…ん。」

僕は、声を絞り出しなんとかそう言った。

「やっぱり、そう、だよね…」

そう言った彼女は、心なしか、悲しんでいるように思えた。

是非、次の作品も読んでみてください!

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