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綾瀬 -序-

決して表情を変えないもの。


それは見ている。


壁が赤く染まる。真っ白なシーツが赤く穢される。


徐々にそこを赤が支配していく。


身動きの出来ないそれに何かがぶつかって落下する。落ちて、否応無しに赤を吸い込んで、そして、染まる。


見る見るうちに赤に支配された、その部屋。


一部始終をみていたそれは、知らない。


自分を慈しみ、抱きしめてくれた主人はもはや其の形すら定かでない事を。


物言わぬ、何も見えぬ、動く事も出来ぬそれは、ただただそこに転がって居る事しか出来なかった。

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