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Ingen historia av namne<<名前のない物語>>vol.1  作者: リナ
6章 再会
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Guds Beast förbannelse<<神獣の祝福>>

Guds(グッツ) Beast(ビースト)rbannelse(フバナッセ)


 少し考えるフェンリル。

「小僧。それを離せ。」

 キライは戸惑いながらも手を離す。するとフェンリルは眷属の死骸に近寄る。

「小僧。お前は馬鹿なのか?素直に手を離して。その前には武器を手放す愚行。愚かだ。愚かすぎる。それとも、本当に俺と交渉できると踏んでいたのか?ここで俺がお前を喰い殺す可能性は?長生きしたくはないのか?」

「……いえ。話しかけたのはおもわずです。……生きていきたいですが、あなたには殺されないです。」

 キライは警戒しながらもフェンリルからの説教を真摯に受け止める。

「操られた痕跡か……。小僧!お前は誰かに狙われていたりするか?もしくは、お前と旅している仲間は?」

「いえ。僕は特には。……二人もないと思います。」

「それに、さっき名前の出たダナエとは、鮮血の(フラスクトブルッド か?」

「鮮血の……?いや、それは知らないけど。あっち、今はあの中にいる。」

 キライは山を指をさす。

「僕はあそこに向かう。だから今は見逃してほしい!腕も持って行っていい!だから。」

 ふむ、確かにすごい存在があそこに居るな……。それは一つじゃない。

「小僧本当に馬鹿なのだな。腕をもらうそれはいいが、あとにする。ダナエが俺の知る相手ならそれで交渉成立だ。俺を連れていけ。」

「……?ダナエさんを知り合いなのか?」

「もしかしたらなだな。……とりあえず契約成立だ。左腕を出せ。安心しろ。喰いちぎったりなんかしない。」

 キライは恐る恐る左腕を出す。その左腕に無残にも噛み付く。左腕には激痛とともに巨大な傷跡が残り、二の腕には狼の紋様が……。

「……っ……ぐっ……契約とは……?」

「腕を見てみろ。これで、俺からは逃げられない。もし逃げたらその傷がお前を喰う。」

「逃げるつもりはありません。」

「心意気はまず買ってやる。乗れ。」

 恐る恐るキライはその背に乗る。キライが腰を下ろすとフェンリルは遠吠えとともに山を駆け抜ける。


 途中で白い少女がいた。

「フェンリル!あれがヴィットだ!」

「しらんな、あんなガキは。」


「…キライ…!?…」

 少女の前をフェンリルが通過する。一瞬のことだったが彼女の目はしっかりと捉えた。

「…シュー…!…カバンに隠れて!」

(わ、わかった!)

 キライが乗せられていたのって…まさか、フェンリル!?なんでそんなのが!?

(ヴィット!いざとなったらマスターを呼ぶから!!)

 そう言い残してリームシュークはカバンに潜り込む。

「…とまって…!…その人を…どうするの…!?…」

「ふむ、全力で走ってるわけではないが、それに追いつくか。お前は誰だ?」

「だから!ヴィットだって!さっき言っただろ!旅の同行者だよ!」

「黙れ小僧!お前に聞いていない!しゃべりにくいだろ。自力で乗れるなら乗せてやる。」

「…わかった…山に向かってるなら…」

 走っている方向を確認してヴィットはフェンリルの背に乗る。

「…君は誰…?…」

「俺か?俺の前にお前がいえ。乗せてやってるんだ。」

「…ヴィット…自分のことはよく知らない…この人と…山の上にいる…ダナエと旅してる…」

「俺はフェンリルだ。とりあえずダナエっていう奴を見に行く。それ次第ではそこの小僧を噛み砕くことになる。」

「…やらせない…」

 ヴィットは再び殺気を放ち冷気を放つ。

「ま、待ってヴィット!いいんだ。大丈夫。ぼ、僕は殺されない。きっと大丈夫だよ。」

(久しぶり。フェル。)

「久しぶりだ?……なんだ、猫。誰の許可を得て俺の背中に乗っている!?」

(怒らないでよ。あなたが出したんじゃないか。)

「俺が!?」

(そう。ヴィットに許可出したでしょ?ボクのマスターはヴィットと契約を交わした。)

「……面倒になりそうだ。俺がこのガキを殺そうとしたら?」

(迷わず彼女はマスターを呼び出すだろうね)

「はぁ……まぁいい。久々の再会だ。……お前に聞くがダナエとは何者だ?」

(詳しいことは聞いてないけど魔族だよ。)

「わかった。では奴を呼ばれないで済みそうだ。」

「…シュー…知り合い…?…」

(何回か顔を合わせているだけだよ。マスターは神獣だからね。それのつながりであったことがあるんだ。それにしても何をやったの、キライ?なんでこんな恐ろしいものがここにいるの?)

「し、知らないよ。ハウンドドッグの群れを倒したら血溜まりからでてきたんだよ。か、彼らがフェンリルの眷属だっだって。」

(ふーん?それにしてもよく君は生き残れたね?こんな強い相手を目の当たりにしてさ?)

「おしゃべりはそこまでだ。着いたが、……何人か人間がいるな。」

「…いい…片付けてくる…」

 そういってヴィットはナイフを手に取り森に消えていく。彼女は悲鳴を上げる間も与えず潜んでいた敵を始末する。


 あいつと一戦交えるとしたら本気でやらないとだな。人間種とは思えない魔力の量と質だ。あの娘に、この小僧か。神獣にも届きうる。面白い、もしかしたらこいつらが……。

いつもありがとうございます。



次は水曜!!



ノシ

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