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Ingen historia av namne<<名前のない物語>>vol.1  作者: リナ
6章 再会
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Kirai olyckans<<キライの災難>>

Kirai(キライ) olyckans(ウーリカンス)


「……っ!?」

「おや、なかなか飲み込みが早いじゃ無いか?私は意地悪して難しい事やらせたんだけどな?ふむ。いいだろう。」

「で、でも……さ、さっき、アナが子供でもって…」

「ちがうよ。子供だからできることだあるんだよ。」

「ど、どういう……。」

「そのまんまの意味だよー。子供は素直だからね。」

 首を傾げて言われた事を咀嚼する。理解はできなかったが。するとダナエは黒い空間から一つの盃をとりだす。彼女曰くその盃は少し呪われているらしく魔力を吸い取るという。その盃をキライの前に置く。

「魔力っていうものをこれで感じられるはずだ。まぁ、さっきのまんまでもできると思うけど、少ししたら出発したいから加速させるね。魔力が吸われるけど吸い出された魔力はキライのだ。それを使って君の周りの円の中を満たしてみてくれ。」

 キライは頷く……が、それと同時に体の力が抜ける。

「……っ!?これ……!?」

「ほら、制御する。やってみなさい。魔力は感じられてるんだ。」

 キライは言われた通りに吸われた魔力を制御しようとする。目を瞑り、意識をそれに集中する。

 ……あたりが静まり返る。気持ち周囲の気温が下がっているようだ。自分の周りに自分の魔力が満たされているのを感じる。

「で、できま……!?な、なんですか!?これ!!」

 彼が驚いたのは彼の周囲の風景が変わっていた。自身の魔力で周囲が囲まれていたため影響は少なかったようだ。そこにはダナエもアナもいなかった。

「な、なんで凍って……!?」


「ヴィット!やめなさいっ!貴女はいま!」

「あはははは!何これ!夜を統べる者(ル・シャノワール)のちから?でも魔力失ってたと思うけど!回復したのかな?ちがうね。この感じはこじ開けた感じだね。これはすごい!流石だよ!普通の彼女によりもすごいよ!あの子は何者だい?気になるね!」

 ヴィットはキライがダナエに言われた事を試したようだ。そして、無理矢理彼女自身の魔力を解放されたという事らしい。

「ヴィット!ヴィット!!まずい、集中力が高すぎる!」

「私の出番かい?そうだよね?ね?私じゃなきゃ出来ないよね?すごい?すごいでしょ?」

 まだやる前なのになんでできた想定なんだとダナエは苦笑い。だが、仕方なくアナに任せ事にした。

「ギィャァァァァァァァ!!!」

 突然アナが奇声を上げる。金切り声での絶叫。

「…ぇっ…なっ…!?」

 奇声を聞いたヴィットは耳をふさぐ。集中力が途切れたせいか、魔力の解放が止まる。

「ヴィット!大丈夫?」

「…え…?…うん…どうしたの…?…」

「貴女ね。……周りを見てみたら?」

 キョロキョロと周囲を確認して理解する。

「まさか、無理矢理魔力を使えるようになるなんて、さすがだね。これで今まで通りに魔法が使えると思うよ。……でも何したの?魔力使えなくなったはずだけど?」

「…ダナエが…キライに…言ったのをやってみた…」

「おやおやおや、すごいね!あんた。魔力が使えなくなってるってさ、あれは封印みたいなモノだよ!それを自分の意思で無理矢理こじ開けるなんてさ。私もびっくりだよ!夜を統べる者(ル・シャノワール)のなかでも飛び抜けてるよ!さすがは祝福された民!」

「じゃあ今は普段通りになったかな?」

 ヴィットは飛んだり跳ねたりを繰り返して動く。そして頷くと音も無くダナエの後ろに移動したりなどの動きを見せる。

「…なんか…前よりも…動ける…気がする…」

「この前のアレで何か変わってるのかもね?もしかしたら一族に合わなくてもなんとかできるかもねー?」

「あんた、儀式痕を早く取りたくないかい?知らないかもしれないけどあんたの一族はいま、」

「…知ってる…、…でも…それよりも…ルンを…助けるのが先…」

「しっててかい!そうかいそうかい!それなら何も言わないよ!さて、私はどうすればいい?ダナエ!あんたの命令に従うよ?私は今回あんたに呼ばれてきたんだ!本題を早くいいな!」

「じゃ、あの子の身元を確認して。そのあとは夜を統べる者(ル・シャノワール)のとこに行ってきて。この子が生きてるって伝えてくれる?少し前に行方不明になった子がいるはずだって言えばわかると思う。」

「わかったよ!じゃ、私は私でうごくね!なんかあったら連絡するよ!あんたも気をつけなさいよ!せっかく吸血姫から変われたんだ!命を無駄にするんじゃないよ!わかったね!」

 一方的にダナエに喋り人形は靄のように消えていった。

「な、なにがあったんですか!?」

「…なんでもない…私の…魔力が…戻っただけ…」

「も、もどったんですね!よ、よかったぁ……おめでとうございます。」

 少年は胸を撫で下ろす。

「…あ、…ありがと…」

「あら?なんか私は邪魔者?」

「そ、そんなことないです!」

「…?…」

「ア、アナはどこに行ったんですか?」

「ああ。あの人形には私からの依頼があって用事を済ませに行ったよ。キライは気に入られてたから大変だったと思うけど?」

「……た、大変でした。」

「そうだ、アナからキライに手紙もらってたんだ。」

 キライは手紙を読んで崩れ落ちる。


  キライ、あんたの考えることはわかってる

  全てお見通しさ

  私が帰ったら口が滑っちゃいそうだよ!

  あんたの気になっている人のこととかね!

  私の驚くような魔法を習得しておかないと…

  わかるのね?ね?ね?

  もしくは、自分で彼女に話してあるかだね!

  あんた次第でなんとかなるさ!

  いつ帰るかわからないけど!

  何れにしろ私は楽しみにしてるわ!

  あはははは!!


「ほんと、アナに気に入られたな。とりあえず、ヴィットの魔力は戻ったみたいだ。この有様は彼女が原因かなー。」

読んでいただきありがとうございます♪


次は金曜日の予定です!


ノシ

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