Hoppas att träffas igen<<再会を願って>>
―Hoppas att träffas igen―
光の中から三頭の馬が召喚される。一頭は緋。太陽を焦がすような緋色。一頭は蒼。闇を呑み込むような蒼色。一頭は翠。大地を埋め尽くすような翠色。それぞれの体の周りは神々しくも体と同じ色の靄のような物を発している。
デプロは自身の危険を感じ取る。そして急いで長刀を構える。……すぐに危険はないと判断してそのまま鞘に収める。周囲で様子を伺っていた住人たちはあまりの存在感に祈りを捧げる。
「なんなんだ……?こいつらは。」
「私の大切なお友達♪まぁ、夢馬だよ。時間によっては召喚にもこたえてくれないんだけど。普通の馬と違っていろんなところ走れるからね。普段は私の乗るのだけなんだけど。あ、大丈夫。見た目とか威圧感はあるけど手を出さなければおとなしいから♪……おやおやキライ。大丈夫?立てるかい?」
これからそれに乗るキライは口をパクパクさせながら腰を抜かしている。ダナエはとりあえずで彼に手を貸す。ヴィットは自分に寄ってきた馬の頭を撫でリームシュークも彼女の腕を伝い頭に乗り頭を擦り付けている。彼女たちは気に入ったようだ。
「…すごい…普通の馬…じゃない…!…」
「普段はどこかの神様に使えてるんだ。私、たまたま仲良くなってねー。いいでしょ?……あれ?それの子孫だっけ?あれ……?どうだっけ。」
「…うん…でもね…ユキトのがすごいよ…?…」
「あはははは。あれと比べちゃダメだよー。アレは神獣。まぁ、こっちも神獣っちゃ神獣なんだけどさ。神獣にも位があるからね。」
「…位…ね…」
「うん。そう。ユキトは神獣の中でも最上級。神をも凍らせるっていうからね。」
「…神…を…?…」
「そ、神様を凍らせる。すべてを凍らせる神獣。それがユキト。」
「…よく…わからない…けど…すごいのは…わかった…」
「そう。直接聞いてみなよ。」
「…知り合い…?」
「あー…そこは秘密。」
「…早く…いこ…」
考えるのもめんどくさくなってきたと思い馬にまたがる。
「おい、シロ。少しは頭使えるようになれよ」
やれやれと肩をつ竦めるイロード。
「あ、シロ!こいつをウヴァに、あと、こっちはラマテガに渡してくれ!」
手紙を一つ、包みを一つ渡される。了承して言われたものを受け取り鞄にしまう。
「お別れは済んだかい?まぁ、今生の別れになるわけじゃないから惜しむ必要は……キライ、さっさと乗る!まったく、いつまでビクついてんのさー。そんなんじゃ、先が思いやられるよ?」
キライの首根っこを掴みそのまま夢馬に乗せる。
「ああ。この子たちは鞍とかそう言うの嫌がるからつけてない。頑張って乗ってくれ給え。大丈夫だよね?大丈夫ね。駄目って言ってもねー。」
「わ、わかりました。デプロさん、行ってきます。す、少しはましになって帰ってきます。」
「少しって言わず、しゃんとしてこい!しっかりな。」
デプロは大きな口で笑いながらキライを見送る。
「それじゃ、いくよー」
合図とともにダナエが夢馬に乗り込み出発する。ヴィットも小さな声で言ってきますとつぶやく。今回は誰にも聞かれてないよな。と顔を上げると、聞かれてはいなかったが……。イロードには察されていた。少し顔を赤くしてダナエの後をついていく。それに合わせてキライも必死にしがみつきながら出発する。
「なんだ、あいつ。格好つかないな……。」
「まあ、そう言ってやるな。おっさん。今日は夜飲みに付き合ってやるからよ。」
「あ?……ああ。それは助かる。じゃ、俺は残りの仕事でもしてくるわ。片付けたら飲むから覚悟しておけよ?ああ。たまに俺と組手してくれな。」
手をひらひらと振ってデプロは詰所にむかう。イロードも一人抜けて忙しくなると思いながら伸びをして酒場に入る。すると中にはすでにビローア、マスター、カザリスがいた。マスターが全員に盃を配っていた。イロードはそれを最後に渡される。
「じゃあヴィットちゃんたちの無事を祈って♪」
マスターの掛け声で乾杯し、全員が飲み干す。
「って、これ儀式用のじゃねぇか!」
「まぁ、これも一種の儀式じゃん♪」
「間違ってはいませんが、正解ではありませんよね。」
カザリスはそれを聞いておもわず吹き出した。礼儀正しく冷静なビローアが皮肉を吐いているのをなぜか面白く思ってしまった。それに孤児院にいた時には感じなかった温かさを感じる。
「まぁ、なんだ、いってらっしゃい……だな。」
いつもありがとうございます♪
今回少し少なめです。
可能であれば夜にもう1話いきたいなぁ。
上げれなければ土日どちらかに!!
ノシ




