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Ingen historia av namne<<名前のない物語>>vol.1  作者: リナ
6章 再会
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God natt. Min herre.<<おやすみ わが主>>

God(グッ) natt(ナラ). Min(ミン) herre(ヘッレ).―

 ジョッキの中にあった酒を飲み干し、勢いよく机に置く。

「まぁ、これでシロの聞きたいことは聞けたか?名前の話しは……まぁ、ダナエへのサービスだ。他意が無いわけじゃねぇがな。」

 自分の過去を聞いて衝撃を受ける。彼女の記憶がない部分……。それはユキトの見立て通り儀式が影響があったようだ。そして懐かしい話を聞いた。自分のかかわった依頼で失敗は何度もして来たが、特に苦い思い出。自分の大切な宝をもらった依頼……。そして大切な人を失った依頼……。ゲルンのこともあってかさらに気を落としてしまう。

「ま、これで気を落としていても仕方ないだろ?お前が気を落とす話だけをすると思うか?シロ、お前は知らなかっただろうが、皇女様なら生きてるぞ?」

 それを聞いて彼女は首をかしげる。何を言われたか理解できなかった。できるはずもない。目の前で亡くなった人。助けれなかった人。そのままイロードの眼を見る。

「ん?だから、ウヴァなぁ……生きてんだよ。」

 彼女は目を丸くして自分がどんな表情しているかわからないくらい混乱する。一緒に聞いていたダナエはヴィットの頭をなでる。彼女は落ち着きをとりもどし彼の言葉を頭の中で反芻させる。そして立ち上がってイロードに詰め寄って何度も本当か尋ねる。彼女は感極まって涙を流す。

「ダナエ。あんたに頼みがある。」

「ん?なんだい?高くつくかもよ?」

「まぁ、高すぎなきゃいいかな。あとはシロ次第だしな。今のサービスじゃ物足りないかね。」

「…え…私…?…」

「ああ。ウヴァに会いたくないか?ゲルンの事はビローアもマスターもいる。それに今のお前は魔力も使えなくて身体を休めるしかないだろ?」

「…身体を…? …イロ…なにいってるの…?…」

「ああ。まぁ、魔力無くしても通常の生活には支障はないと思うんだが、身体能力がかなり落ちてると思うしな。ん?なんだ気が付いていないのか?」

 ヴィットは首をかしげる。身体能力の低下……?身体を伸ばしたりして確認するが何ともなさそうだ。孤児院で説明はあったはずだがと頭を抱えてイロードは説明をする。魔力と言うのは単純に魔法を使うために必要なものだがそれだけではなく身体能力の向上にも直結しているということだ。それはつまり、魔力を無くした彼女の身体能力は著しく低下し通常の人間と大差無いと言うことだ。それでも技術がある分そこらへんの外敵にやられることは無いが少し強い人間が出てきた時点で危険度がかなり増す。

「理解できないならそれでいい。あとで走ってみろ。日常生活じゃしないような動きをな?理解できるから。」

 静かに説明を聞くと言われた事を理解したのか彼女はゆっくりと頷く。

「で?私に頼みっていうのは?」

「護衛がてらシロとエフトレットに行って欲しい。もちろん旅費は全部こっち持ちだ。こいつが気に入って話とか色々したいんだろ?こいつはこれからエフトレットに向かう事になる。じゃ、ここにいても意味が無いだろ?」

「うん。無意味では無いけど……。滞在する意味は一切なくなるなぁ。」

「多分だがエフトレットに着く頃には魔力が戻ってると思う。向こう着いたらウヴァに太古の森の場所を聞いて、行ってきてくれるか?そこにゲルンの契約した相手がいるからな。」

「…木の…精霊…?…」

「そうだ。そいつに何かいい手が無いか相談してきてくれ。あいつらは好き嫌い激しいから、俺が言ってもだめなんだよな。ビローアがいくのが一番いいと思うが、あいつ自身は苦手だと思狩らな。お前ならできるはずだ。あんな神話級の相手と契約してるくらいだからな。」

 彼女は再度頷き、追加のお酒とつまみをテーブルに置き色々疲れたから先に休むと言って自室に戻る。神話級と言っていたのは気になったが、ユキトのことだろう。酒場にはイロードとダナエの二人が残る。イロードが聞きたかった話を今度はするようだ。ヴィットに興味がなかったわけでは無いが、触れてはいけない部分と思ったのかリームシュークを抱き自室で戻って横になる。色々と考えるようになったようだ。

「…なんか…疲れた…」

(……ん?ヴィットどうしたの?)

「…いや…なんでも無い…シュー…気持ちいい…」

 リームシュークの毛並みを堪能し、顔を埋めそのまま眠りに着く。あの二人はあの後何の話をしているのかは気になったが、気持ちのいい枕のおかげで眠りに落ちるのは早かった。

(そか。つかれたか。もう寝たんだね。ボクを枕にするなんて……。今日だけなんだからね?ボクも聞いてたけど……。それよりもなによりもさ、君は祝福された民なんだったんだね。マスターが契約したのもわかったよ。でもね、ボクはそうじゃなかったとしてもキミと契約したいな。マスターの許しがでたらボクもお願いね。キミとずっと一緒にいたいからさ。……ってボクは一人で何を言っているんだろ。じゃ、おやすみなさい。)

過去編は終わりました♪


ようやく戻りました



これから少し脇道に逸れます


お楽しみください♪


次は土日どっちかにあげるよていです!


ノシ

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