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Ingen historia av namne<<名前のない物語>>vol.1  作者: リナ
5章 過去
69/116

Kyrka och Barnhem<<教会と孤児院>>

Kyrka(キルカ) och(ォフ) Barnhem(ボーンヘン)

 甲板にはテオ、ドールそしてNo.2(トヴァ)が待っていた。

「お久しぶりです。貴女は初めまして。名前を伺っても?」

「あ、そういえばボクも名前聞いていなかった♪」

「ラップ。それが私の名前だ。聞いたところでこの後始末されるんでしょ?」

「だから、それはボクが言ったでしょ?死ななくて済むって。」

「信用ならないな。どうするんだ?」

 一足遅く青白くなったウヴァが甲板に出てくる。船には弱いようだ。そこへNo.22(チュブトーヴァ)が駆け寄る。ラップは中から出てきた()標的を認識して一度ため息をつく。そのあと彼女をもう一度見ると目が合ってしまう。

「ふーん?あなたが私の抹殺命令を受けたのね。」

「まだ私は何も言ってないんだけど?」

「でも私を殺す意思はもうないみたいなんだね。私に頼みごとね……もう少し話をしてみようか。」

 ウヴァに案内されて船内に向かい、彼女の要求を伝える。

「ふむ……私に仕えるか。」

「ああ。駄目であればすぐに私を殺せ。殺されるなたさっぱりと殺されたい。ここにいる奴らなら私に苦痛を与えないままに殺すことが可能でしょ?じゃなきゃ私あなたを殺そうとするから。」

「私に仕えてもそこまで期待していることできないかもよ?それにラップ。あなた自身の口から本当の要求が言えたらあなたの話を少しは聞いてあげてもいいかな。私の前じゃ嘘ついても意味ないって聞いてるしょ?」

「ああ。さっき捕まった時にね。意味は解らないんだけどね。」

「どうする?」

 ラップは室内を見るとそれに合わせるようにウヴァは室内から人払いを行う。一人言う事を聞かずに部屋に居座るのがいた。

No.7(スー)貴女も出ていくの。聞いてる?」

「いや、連れてきたのはボクだし♪ほら、()暗殺者と二人きっりにするなんてさ、できないじゃん」

「もっともだ。」

「じゃ、No.7(スー)は残っていいよね?」

「ああ。本当の要求だったね……。」


 一時間後、彼女たちは部屋から出てきた。No.7(スー)は普通そうに振舞っていたが若干不機嫌な表情が漏れていた。孤児院のメンバーは話しかけるのをやめ一旦指示待ちという意味でか甲板に上がり休憩をとる。彼女は機嫌が直ったのか合流する。そして彼女の要求に関して情報を共有する。その情報を聞いて全員が微妙な表情を浮かべる。それもそうだ。彼女の要求というのは彼女の育った教会で育てている孤児への援助だった。通常であればそれは同情を寄せられるような行為だろう。だが彼女の教会という施設も自分たちと近い境遇と言う事だ。特殊な人材を集めた特殊機関だ。違いがあるとすれば孤児院はアエクレ王国の息のかかっている地域だけではなくそれ以外の地域からも人さらいを行ってきた。一方教会は周辺地域の孤児を集めてそれを教育(・・)したといったものだ。教育内容は同等の物だったとしても元々魔法の才能を持った者たちだ。結果には差が出てくるだろう。――国からの援助は結果の得られない場所から切られていく。教会の結果は悲惨なものだった。彼女曰く彼女以外に結果を残せるような人材はおらず、資金は早い段階で切られた。偶々彼女は王国の大臣の眼に止まった。自分は捨て駒ということはわかっていたが、この仕事を受けるしかなかった。どうやら教会の大人たちは急にいなくなり、残った子供たちの世話を見なければいけなかった。

「…私たちと…同じ…」

「なんかむかつくでしょ?ボク等以外にもこんなことされている奴らいるなんてさ!」

「本当だな。俺らが何かをできるわけじゃないが、なんかむかつくな。」

「しょうがないですよ。僕達はとりあえずできる依頼を処理するだけです。」

 そこへラップが合流する。

「私が人払いした意味……。」

「悪いね。でもこの子達ならいいでしょ♪」

「……まぁ、ウヴァ様から話は少し聞いたからな。」

「…ラップ…どうなるの…?…」

「あ?ああ、ウヴァ様に仕えることになったよ。とりあえずよろしくな。」

 彼女は改めて自己紹介を行う。彼女としても自分たちと同じように無理な教育を受けた相手と話すのは初めてのようだった。他に同じようなことが行われているなんてそんなことを想像したことなかった。自分よりも年下のNo.22(チュブトーヴァ)が明らかに自分と同等の力を持っている。何となく聞いた話ではこの中で一番格下の相手でこの小さい少女だ。信じられないことだが、部隊のメンバーをあっさりと始末した。教会にいた自分以外の子供たちには決してできないことだ。正直言ってなぜこの子たちにはそんなに力があって自分たちには力がないのかそれ(・・)が気になって仕方がない。もし自分達の受けてきた教育よりも過酷なものとしたら真似はできない。そんなことをすれば教会の子供には耐えることができるわけがない。その疑問を素直にぶつけることにした。返答に彼女はしぶしぶと納得することになる。


「訓練の内容に大きく差は出ないと思います。ですが、僕等は普通の人達と比較して強力な魔力を持っています。」

ああ、久しぶりにちゃんと予定した時間に♪



お楽しみいただけましたか?



では次回 水曜日♪



ノシ

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