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Ingen historia av namne<<名前のない物語>>vol.1  作者: リナ
5章 過去
65/116

En hund i varg<<狼も犬>>

En(エン) hund(ハンデ) i() varg(バーグ)

 馬車についているカーテンを閉め、念のため誰もいないことを確認する。

No.7(スー)?どうしたの?」

「ウヴァ……ちょっと、脱いでもらっていい♪」

「え……?どういうこと?」

「そのまんまだよ♪」

彼女は半ば無理矢理に服を剥ぎ取っていく。

「ま、まちなさい!あなた、まさかそんな趣味が!?」

下着まで服を脱がされ涙目になるウヴァだった。もちろん少女にそんな趣味はない。……一切ではないと思うが。

「あった♪これってアエクレに来てから誰か(・・)にもらったでしょ?」

涙目になりつつ若干パニックを起こしかけたウヴァはそれに反応する。

「え……うん。王子達に謁見したときに大臣か誰かにもらったよ?お守りだから肌身は出さずにって。」

「ウヴァ、これなんだけどボク等が預かってもいいよね♪」

「どういうこと?」

「ちょっとNo.2(トヴァ)に見てもらわないとわからないけどこれを目印に敵が来てるかもしれないんだ♪」

「そんなことが可能なの?」

「んー……理論的には可能。魔術と科学の融合だっけ?まぁ、そんな怪しいものだよ♪」

彼女は剥ぎ取られた服を着てジトッと彼女を見る。

「一つ聞くけど、私が脱がされた意味は?」

少しウヴァを困らせたかったとは言えず服を着たのを確認して馬車から降りる。

宝石をNo.2(トヴァ)にわたして確認を求める。

「黒だったらボクが囮になるね……みんなはNo18.(アートン)の指示に従うこと♪」

ライカンロープも含めた全員が頷く。彼らは黒とか白とかそういう事は何もわかっていないが従う気のようだ。彼女としては孤児院から派遣されたメンバーにあてた物だったが、昨晩実力を見せ付けられた為か素直に従う。

No.7(スー)さん、ビンゴです。これがそれらしいです。」

「そ♪じゃ、ボクは別のルート通るね♪そうだね。二日後に港で待ち合わせだよ♪あそこにはもうはられてるだろうからね。先に行くね〜」

一人先に村を出て行く。もちろん持ち物には例の宝石。


「じゃ、俺等もでてくぞ!」

「…No.7(スー)…休むって…言ってたのに…」

「おちゃらけてはいますが、根は真面目な方ですからね。」

「…私…変わってきた方が…いい…?…」

「いや、お前はまだ単独行動はさせれないな。」

「僕も単独行動は控えさせられているので。変わる事はできないですね。」

「わし等が行っても足手まといだしの……」

「ま、あいつに任せておけ。やつなら大丈夫さ。おら!さっさとでてくぞ!!」

彼女が出て行った入り口とは別の入り口から出て行く。

どちらかと言えば少女は森の方向へ走って行ったので、かぶりそうなものではないのだが……。

隊列を組んで進む。隊列と言っても、ライカンロープが15人、それに、テオ、ドール。そして、孤児院の三人。これに護衛対象のウヴァの合計21人。普通隊列を組むと速度がかなり落ちてしまうが、組んでいるのはライカンロープや実力者のみである。テオ、ドールの二人で歩くよりも速度が出ている。このままスムーズに行けば1日半で港まで着きそうな速度だ。加えて、No.7(スー)が囮を引き受けている。アビンザは逆に彼女が二日で間に合うか?と疑問に思う。彼の疑問は最もだったが、彼女たち全員の実力を見せ付けられている為か、口出ししなかった。……いや、口出しはできなかった。


そして、二日後。


…信じられないことが起こった。


「…こない…」

「どうおもう?」

「考える間も無く、何か問題に巻き込まれてるんでしょうね。」

「…まぁ、あいつの事だ。問題はないと思うが?」

「…そうだけど…」

「仕方ないですが、先に向かいますか。」

「んだな。ラマテガが合流次第出発だ。異論は?」

「まって?私は賛同しないよ?」

「ん?ああ。悪いけどウヴァ様。あんたの言うことは聞けない。今回の俺等の仕事はあんたの護衛。わかるか?」

「……本気でいってる?」

「あんたなら、わかるだろ?」

「わかった。」

彼女には理解できなかった。彼らの全員が本気でいっているっていう自信も、それを心配していないということも。


「遅くなって悪かったな!」

ラマテガがが到着する。それをウヴァは残念そうに見る。

「な、なんだよ。ウヴァ殿、あまり嬉しそうじゃないな?なんかあったのか?」

「回れ右、あと1日ふらっとしてきて……。お願い。」

「俺等はウヴァ殿の私兵だからな。言われればするが……?」

「…ダメ…」

「おう。元気か?ダメって?」

「私兵なら、雇い主の安全が第一だと思わないか?」

「……?まぁそうだな。」

No.18(アートン)からラマテガに現状の説明がなされる。それを聞いて彼も納得する。

「よし、じゃ……アビンザ!!いるか!?」

「いるさ。俺になにか?」

「お前に、あのお嬢さんの捜索命令を出す。」

「俺が?」

「ああ。お前の鼻、一族で一番だろ?」

ウヴァ達と会ってから良いところが一切ない彼としても挽回のチャンスでもある。

彼は素直に、役に立てると思い嬉しく思ったのかしっぽを振る。

「…狼…も…犬…」

間に合いました。一応。


次は水曜日…の予定。

スマホで、あげたので修正の可能性があります!


ノシ


※5/12木修正…。

 最新話更新は金曜になります。

 大変申し訳アありません。

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