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Ingen historia av namne<<名前のない物語>>vol.1  作者: リナ
5章 過去
58/116

förhandling<<交渉>>

―förhandling(フファンリング)


 木陰からよくわからない話を聞いていた白い少女だったが…とりあえずこの話の意味は分かった。

「先ず、私の招待を明かしておきましょう。あなたたちには私の正体を明かしておこうか。『ウヴァ=アイスレビー=エフトレット』だ。エフトレット王国の第三皇女です。こんなでも一応ね。」

…皇女…?…ウヴァが…?…

驚きを隠せないが、再度難しい話になったため欠伸をして横になる。

ウヴァはその姿を見てクスリと笑って少女の横に座り体中の返り血を馬車にあった布できれいにふき取る。

話が終わり三人は集まる

「たぶん、暗殺に関しては王国の一部しか知らないことだと思う。」

「そうですね。しかも第二王子ですか。」

「ん?知ってるのか?」

「ええ。何度か任務で謁見させてもらいました。」

「へぇ、どんな人?」

「好戦的な方でしたね。今回のように邪魔者は排除するような考え方のする方です。特殊な部分は人の力を過小評価する方で、人材育成には力を入れず兵器開発等に力を入れています。恐らく今回も僕等の存在は知っていたでしょう。ただ、数倍の人数で強襲すれば目的は果たせると思ったんでしょう。」

「なるほど……。人一人は一人としか考えないか。それなら知っていても俺らにこれだけしか人を出してこないだろうな。だが、任務失敗に気が付いたらまた狙ってくるんじゃね?」

「そうだね。少しヤバイかもね?エフトレットに急いだ方が良さそうだね♪」

「王子直属の騎士とかが出てくる可能性もあるな。」

「少し気を引き締めた方が良さそうですね。」

「ああ、No.7(スー)あとであっちで寝てる奴に伝えておいてくれ。ウヴァ様が結構危うい位置に立たされてるってことをな。難しい話しても理解しないしな。」

「ん、了解したよ♪」


No.18(アートン)はテオ、ドールと話し合いを始める。今後のスケジュール。どのルートを使って王国に向かうか、なるべく伏兵とかに気がつけてリスクの少ない道を割り出す。複数のルートから安全な物を見つけるのは容易だったが、問題点がある。海路だ。エフトレット王国へ行くためには船を使わない事には行けない。海路での襲撃は回避できない。

そして、テオとドールは安全を選び迂回しながら港町へ向かう事にした。


安全を優先したため、王国からの追撃はなかった。

その代わりにライカンスロープの集団との遭遇することになる。

通常、彼らは人里から少し離れた山奥に好んで生息するが、遭遇したライカンスロープは野盗に壊滅させられた村に隠れ住んでいた。

近くを通過する際に監視網に引っかかってしまった。

獣のためか彼らに気が付くのに遅れてしまった。最初に気が付いたのはNo.22(チュブトーヴァ)だった。

彼女は囲まれた後に気が付き、投擲用のナイフをありったけ持ち馬車の上に乗る。

「…ウヴァは…中に隠れてて…」

「ん?どうした?」

「敵襲かな♪」

「…人…じゃない…」

複数の槍が馬車の周りに刺さる。馬車に当たるように投げられた槍は少女が投げナイフで軌道をそらした。

「動くな!!」

「…ライカンスロープ…」

「人狼ですか。こんな平地にいるのは何かあったんでしょうか。……僕が話に行きましょう。任せてもらえますか?」

ウヴァは彼のに任せると頷き送り出す。No.2(トヴァ)は棍棒を片手に持ち馬車から降りて単独で廃れた集落に向かう。その途中には幾つもの槍が彼を襲う。彼は棍棒で軌道を少しずつそらして何事もないように向かう。

「初めまして、皆様方。族長はいらっしゃいますか?少しお話があります。」

ライカンロープは武器を手に取り少年を囲う。

「まて、お前ら。喧嘩する相手は選べと言っているだろう。…貴様、何者だ。俺らの縄張りに入ってきた人間のようだが?通常の人間とは少し違うな。」

「違いませんよ。少しほかの人間たちよりも力を有しているだけです。」

「そうか。して、話っていうのは?」

「ええ。僕等はある要人の警護を行っています。そこでですね…」


狼の遠吠えと共に囲っていたライカンロープは引き上げる。

馬車の上で少女は安堵する。一人で何度も槍を撃ち落とすことは困難で、ウヴァを無傷(・・)で守りきる自信までは無かったからだ。投擲用のナイフをローブに隠し馬車に戻ってとりあえず包囲が解けたことを伝える。そして少し経ったのちに交渉に行った少年が戻ってくる。

「お待たせしました。ウヴァ様、確認事項とお願いがあります。」

「なに?」

「貴方の部下で一番の力を持っているのはどなたでしょうか?」

「テオ、ドールのどちらかでしょうね。」

「皇女様。わし等よりも強いものは…」

「いえ。私が信頼している相手で、裏切る可能性のない人物で考えるとあなた方でしょう。」

「どういう…いみですか?」

「…言いにくいけど、力のある騎士たちは残念ながら兄様の息がかかっているの。新人とは話をしたことなかったけど…」

「エフトレット王国では亜人の扱いってどうなっていますか?」

「亜人と人間で差別は行っていませんよ。わかりました。族長と話をしてみます。」

ウヴァに後ろからNo.7(スー)が抱き着く。

「君に忠告しておくね♪あいての心が聞こえちゃうのは仕方ないけどね。なるべき相手の考えを先に行っちゃだめだよ?君には相手の口から利く義務がある。わかった?」

「……なんで?」

「君には不思議な力がある。でもね。それは普通の人の力とは違うの。それで怖がらせてしまう。だから聞かなきゃいけない。だから……ね?」

「わかった。ごめんね。No.2(トヴァ)

「いえ。僕はそれで怖がったりしませんよ。」

「ありがとう。」

彼女は族長と話をするために自ら族長の元へ向かう。護衛にNo.22(チュブトーヴァ)を連れ、交渉に向かう。

過去編はそんなに長くならないつもりです…


風呂敷は広げすぎない……つもり笑


次は月曜日♪


ノシ

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