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Ingen historia av namne<<名前のない物語>>vol.1  作者: リナ
4章 吸血鬼&吸血姫
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Tidigare Vampire Princess<<元吸血姫>>

Tidigare(トリゲレイル) Vampire(ヴァンパイア) Princess(プリンセス)


蝙蝠が止まったデュラハンに変化が起こる。

汚れていた鎧が黒く妖しく輝きを帯び、砕いたはずの腕も再生される。首なしのはずのデュラハンの首から上に頭が形成される。


「…なに…?…あれ…デュラハン…じゃないの…?…」

デュラハンに形成された頭は金の長髪。銀色の瞳。口には大きな牙。

「久々だね…体と一緒になるなんて。おや?ウルヴァは死んだかぁ…。残念だけどね。彼のことは結構気に入っていたんだけどね。」

「…だれ…?…」

「おや?さっきまで戦っていたじゃないですか?デュラハンですよー。デュラハン。…デュラハンだけどまぁ。デュラハンにも色々種類がいるのさ。元吸血姫だったんだけど。ね?いろいろあってさ~。とりあえず時間稼ぎをお願いされてるんだよね。あ、ダナエって名前だから。よろしくねー」

「…時間…かせぎ…?…ダナエ…」

「そ。君には興味ないんだって。だから月が満ちるまで…ね?」

「…月…?…」

「あ!まぁ、それは気にしないで。」


デュラハンの地面から漆黒の馬が現れる。

「とりま。死なないでね?個人的に君には興味あるからさ。」

馬が声をあげると一足でヴィットの横に移動する。

馬上から大剣を振り下ろしてくる。ヴィットはナイフで大剣の機動をずらして防戦一方になる。

「んー…本気出してないでしょ?こまるなー。本気で戦ってよー。ねぇ!」

単調な攻撃を繰り返し、挑発する。大剣を振り下ろす。攻撃が単調なためヴィットも難なくナイフで捌ききる。捌いた後の隙を狙うが、敵は馬上。ナイフのリーチでは不足しているため反撃がうまく行かない。仕方なく回避に集中するが、埒があかない。

「…シュー…援護して…」

(わかったよ!)

ヴィットとダナエの間に冷気が満ち、リームシュークがヴィットに合図した瞬間、彼女は飛び上がり、魔法陣を足元に展開する。

ダナエは飛び上がるのをみて大剣を振り上げる。

「安易に飛び上っちゃ…」

「…しってる…」

ダナエの頭上にも魔法陣が展開されており、そこから勢いよく氷のナイフが降り注ぐ。馬を操り避けようとするが足元を凍結させため、回避するためには馬から降りるしかない。

「…わわっ!危ないなぁ…せっかくの馬が怪我しちゃうじゃない。」

ダナエは馬から飛び降りナイフを回避する。


…作戦通りだったら…私がこいつらを片付けて、ルンに合流する手はずだったのに…当分合流は難しそう…。イロが先に合流したけど…急がなきゃ…


ヴィットは焦りを感じながらも、丁寧にダナエと戦う。

「…シュー…周りのは任せた…魔力は…適度に使っていいから…」

(なるべく最小限にしておくよ)

シューはヴィットの肩から降りて周囲に散らばった敵と戦う。

「ねえねえ、戦うの止めない?君が向こう側に行かないって約束してくれたら、手を出すのやめるからさー」

「…やだ…」

「即答だね。じゃーせめて本気出してよー。じゃないと向こうに合流なんかしてあげないよ?」

チラリとイロードとゲルンを見る。

それをダナエは見て攻撃の手を止める。

「あっちがきになるの?それとも他の人に自分の手の内を知られたくないのかな?」

「…見られたくない…それだけ…」

「ふーん?…じゃ、これでどう?」

そう言って大剣を地面に突き刺す…。


<svart(スバート) l(ロー)åda(ダー)(ブラックボックス)>

…何をする気…?

…っ…!?

「…シュー!!…戻ってきて!!」

(えっ…ヴィット!)

リームシュークは急いで戻るがあと一歩で間に合わない。


するとクラップスの結界内にダナエの結界が形成される。

「まぁ外から中は見えないよ。代わりに中から外も見えない。これなら見せれる?」

「…みても…楽しいとは…」

「いいから…みせてよっ!」

ダナエは大剣を地面から引き抜き身体を回転させてヴィットに遠心力の乗った一撃を放つ。

ヴィットはナイフで大剣を受けると同時に回転の方向に飛び衝撃を減らす。

…が結界の壁に激突する。

「…なっ…」

そして衝撃で身動きの取れなくなったところにダナエの一撃が入る。

再度遠心力の加わった一撃がヴィットの首元に入る。そして一瞬ヴィットの意識が飛ぶ。


…油断…した…


「結界を解くにはね、このダナエの首をはねるか、クラップスが本気になった瞬間だね。あいつが本気になったらこんな結界意味なくなっちゃうからさ。」

「…なにが…」

「ああ。この結界の中だとね…死ぬことは無いの。すごいでしょー」

信じがたいことだが、実際にさっき首を切断された。が、…今は現に私は生きている…

…でも…

「痛みと苦痛はあるから。あんまり素直に殺されてると…気が狂っちゃうかもね。」


「…ダナエの…あなたの…はねると…ダナエはどうなるの…?…」

「どうもならないよ。結界が解けるだけ。それがこの結界のルール。」

「…ふふ…約束できる…?…私の…本気がどんなのか…言わないって…」

「んー…もちろんだよ。元吸血姫とはいえ今はデュラハン。騎士として約束は違えないよ。」


ヴィットの口角が少しずつ上がる。

「楽しいの?…殺し合いなのにね?」

「…ふふふ…殺し合いって…これのどこが?…あはははは…いいよ…本気で…その首…はねてあげる…」

「へぇ…それが本性?性格が変わるの?」

大剣をダナエは重さなんて感じないように扱いヴィットに勢いよく振るう。

ヴィットが笑い始めてからダナエの大剣をナイフで捌くことがなくなった。動体視力をフルに使い、ダナエの剣を見切って回避する。

「…あはははは!…殺し合いって言ったけどさ…死なないんだよね?…お互いにさ!…でもさっきのは…結構痛かったよ?…あはははは!」


漸く主人公です。


ひさしぶり!今日はまだ投稿できそうです。


夕方にあげれると思います!

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