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Ingen historia av namne<<名前のない物語>>vol.1  作者: リナ
4章 吸血鬼&吸血姫
43/116

Insamling<<勧誘>>

予定から少し遅れてしまいました…

Insamling(インサンリング)


首に咬みつきその血を吸いながら、吸血姫はささやく。


「あぁ。ホントおいしい。君…吸血姫にならない?私の物になるなら見逃してあげてもいい。どうする?」

ゲルンは首に咬みつかれ、離れようとするが振り払うことができない。


「そのまま、体に流している魔力を止めてご覧。すぐに吸血姫になれるから。この味…やっぱり思ったとおりだよ。最高。人間にしておくのがもったいない。まぁ…吸血姫になることで?若干の味の劣化は仕方ないけど…味がどんなに落ちても君のは格別だよ。ほら…返答は?さぁ!さぁ!!」

クラップスはゲルンの血をすすり自分の好みの味に酔いしれる。


「ボク…がそんなことを聞き入れるとでも?」

「おもってないよ?だから脅すんだよ…あっちの坊や。あれを殺そう。次はあの白髪の女の子。次は外の男の子。…君たちは仲間思いだからさ…そのうちに心が折れるでしょ?ねぇ?…ゲルン?私は君の血を飲んだからさ君が誰が大切か…だから大切なものを順番に崩壊させていこう。狂って仕舞えばさー、問題なくなる…。ほら…早くしないと1人目壊しちゃうよ?また人形の相手をさせるよ?結構飲んじゃったけど…大丈夫かな?」

クスクスと笑いペロッと舐めて、イロードを睨む。


イロードはウルヴァに槍を突き刺し魔力を籠める。。後ろから冷たい視線を受けてるとは知らず。


「大切な順番?じゃー血を飲んでも間違ってるね?ボクに大切なのはみんな。全員が大切なんだよ♪…じゃ、ボクもそろそろ、やられっぱなしじゃ…ね♪窮鼠猫を噛むって…言葉…大好きだからね!」


崩壊って言っても…神樹を完全に崩壊させるなんて…無理に決まってる。


すでに崩壊済みの(ヒエリガ)(トラッド)(ホーク)を凝視する。

「みつけた!!」


<Yggdrasil(ユグドラシル)(世界樹)>

手を翳すと一つの種がゲルンの掌に収まり彼女に植物が絡みつく。そしてゲルンを包み込む。

(なんかさ…久々に頭にきたよ。ゲルン、君に祝福を。使者を送る。吸血姫如き、下等生物に引導を下してやる。君の魔力が持てばだけどね。)

「ありがと♪ボクの魔力。ギリギリまで使って。」


これで一矢報える。



イロードはウルヴァにトドメを刺して振り返り、ゲルンとクラップスの方を見る。

…相当まずいな… ゲルンの奴、血吸われてるじゃねーか!!


ゲルンが木に包まれた直後、イロードは槍を構えクラップスに投擲する。

「よう。ウチの酒場の踊り子になんかようかい?困るなぁ…勝手なことされたらさ!!」


<Spear(スピア) av(ァブ) brand(ブランド)(火の槍)>

巨大な火の槍をクラップスに対して投擲する。

槍は地面に刺さった瞬間炸裂して小さな槍が飛び散る。


クラップスは巨大な槍は回避したが、炸裂した槍に関しては回避を行わない。小さな槍は当たっても問題ないのか無視している。


「あら。昔の友達とお別れは済んだのかな?」

「ああ。おかげさまでな!」


ゲルンのいる木とクラップスの間に立ち、低く構える。

「まずは…許せないことがあるんだよ!なんであいつを吸血鬼にした!?」

「あれ?なんかなぁ…デジャビュ…さっき君のいう踊り子に教えたから割愛。」

「まぁいいや…敵はとらせてもらうからな。俺の酒場にいるはずだった奴の…」


イロードは特殊な歩法でクラップスとの距離を詰める。

クラップスは少々驚いた顔をしながらイロードの槍を爪で弾きながら相手の歩みに合わせて後退していく。

「なになに?今の…面白いなぁ」

感心しつつもクラップスは相手を観察していく。

「でもその刃物…私にとっては爪切りにもならないみたいだね。とても残念。ほら…もう…」

といわれるとイロードの槍が崩れ落ちる。

「これで…どうだ!!っと…」

彼の装備してた槍は崩れ落ちたが、その後青い焔の槍が形成され、その槍で突き刺す。

クラップスは油断していたにも関わらず用意に手で弾く。

弾いた手は若干焦げ付く。

そのままイロードは攻め続ける。その責めに対して援護が入る。

クラップスの背と壁の間にはまだまだ距離はあったが彼女の背後に炎の壁が生まれる。

その壁が形成された瞬間クラップスは後退を止める。そして逆に爪をとがらせてイロードを攻めはじめる。

彼は攻めを必死に受けていく。攻めに対しても後退することは無く、その場にとどまるようにする。

すると背後の壁から火の槍が出てクラップスに突き刺さる。

「お。。。忘れていた。お前の召喚獣いたの忘れていたよ。さすがに…痛い…かな?久々だなぁ私がやけどするなんてさ。あれも神獣なんだろ?」

「さ…て…な!」

背後から槍が刺さった瞬間に鋭い一撃を見舞う。

その一撃をクラップスはぎりぎりで回避する。

そこへ…クラップスの左側から肩に小さな栗鼠が昇る。

その栗鼠をクラップスは捕まえようと叩き落とそうとして払う…が払ったはずの栗鼠は逆の肩に現れる。

「邪魔だなぁ…なんなの…どっから…こいつ…」

そして。

「邪魔!!」

腕で大きく払うとクラップスを中心に突風が吹く。

突風が起こった直後にゲルンを包んだ巨木から1羽の鷲が飛んでくる。

イロードの眼前で羽ばたき停滞すると突風をかき消す。

「なんなの…私のこの結界になんでこんなのがいるの?これも召喚なの?邪魔くさい。」

「それは…ボクの力だよ。さっさとボクにとどめを刺さないから…ね。」

木の中から回復したゲルンが出て来る。


「君は最後。私のものになるんだよ。最初にこいつを崩壊させるからね。」


薄ら笑みがクラップスから消えた。

次回は 水曜です!!

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