Kränkningar av kollaps<<崩壊の蹂躙>>
―Kränkningar av kollaps―
ゲルンは植物を魔力で操作することに加えて現在は彼女の召喚獣を出している状態。
自分の魔法が自分で喰らっていたら元も子もない。
「ははは。やっぱり自分の技は喰らわないかぁ。」
「わかっててやったの?」
「そりゃね。だって君のそれは植物の精霊だろ。」
二人は仲のいい友達と話すかのように歓談する。
「ボクは聞きたかったんだけどさ。ウルヴァを吸血鬼にした理由を聞きたいんだけど?聞いてもいいかな?」
「いいよ?特に大した理由はないよ?食事だよ。食事。とーっても美味しそうな血の匂いがしたの。嫉妬にまみれた血の匂いがね。…まぁ一口で飽きちゃったけどね。でも『恩』だか何だか知らないけど勝手に慕ってくれたのね。でもあいつの恩ってなんだろうね?私にはわからないけど?」
好物の味だったってことね…あいつの血が…
それに加えてあの子の嫉妬か…イロに過失は無いんだけどね…
「そういうこと。でも今日このモカ沼地にいる人間の血はおいしそうな匂いをしたのがたくさん居るね。君の血が一番おいしそうだったんだ。だから直接、私が手を出してあげる。」
ゲルンの目の前からクラップスが消え、先ほどと同様に後ろから現れ首に指を這わせる。
「私の血?…でも簡単には飲めると思わないでね♪」
「次はあいつ…あの赤毛の。ウルヴァと戦ってる子だね。まーウルヴァと戦って高い確率で勝てそうだね。あの子は傲慢だから。次は…結界の外にいる男の子だね。そのほかはいらないかな…。不味くもないって感じだね…。いや、あの白い子は不味い匂いがする。先に殺しちゃおっか?」
「じゃ…そろそろ私ものど乾いたから…君の血いただくよ?」
そうゲルンの耳元でささやくとクラップスの爪が首に食い込む。
「残念だけど…そんな簡単にはいかないよ。」
<Pansar av sten(岩の鎧)>
ゲルンは指輪に魔力を籠めて自身を岩の鎧に纏い回し蹴りと共に距離をとる。
「こうすればボクの血を直接は飲めないでしょ?」
「残念だね…私なんて言われてるか知っているんでしょ?」
…『崩壊の吸血姫』クラップス…
「そう!『崩壊の』ね。簡単だよ。そんな砂なんてことないよ。ほら。」
クラップスが微笑みながら自分の首を指さすとその部分の岩が音を立てて崩壊を起こす。
「…非常識な相手」
「褒め言葉だ。次はここ。」
左首筋から肩口を指差すとその部分の岩が剥離する。
「…っ…すごいもんだね」
「じゃ…いくよ。簡単に死なないでね~」
「死ぬつもりはないよ。ボク頑丈だから。」
そういうとゲルンの首に召喚した鷹から蔦が保護するように巻き付く。
(精霊の力なら少しはもつかも!)
「ありがと…援護は任せたよ♪」
そういってゲルンは特攻をかける。
岩の鎧の形状は少し変化し、拳部分は鋭利になる。
鋭利になった腕で攻撃を次々に繰り出すが、すべて弾かれてしまう。
…君…飽きた…
その一言のあと状況は悲惨の一色になった。
クラップスは自分の手首を切り裂くと、そこから彼女の人形が形成される。
「この子が相手するから。私はあっちと遊ばせてもらうよ。私ほど強くないからねー」
クラップスの形を成した人形はゲルンを襲う。
人形は鋭い爪でゲルンの岩の鎧を削っていく。クラップスがそう作ったためか、ゲルン自身に外傷はないが、彼女の装備した鎧が丸裸にされるのに時間はかからなかった。
「ははは!もっと早く動いてよ!空を飛ぶ羽ついてるんでしょ?ほら!」
クラップスは彼女よりも大きな鷹を何度も何度もたたき落とす。
上に飛ぼうとすればその勢いのまま地面に叩きつけられ、まっすぐ突っ込んだら目の前から相手を見失い、勢いを加えられて壁に激突させられる。
「早くしないと…君もこわしっちゃうよー…ほら…こんな風に…」
彼女の目の前で紙を千切る動作をすると、右の翼が大きく裂かれる。
クスクスと笑う。不気味に口を三日月のようにあけ…
「悲鳴をあげないのは流石。痛覚って無いのかな?」
裂かれた翼を即時に再生させるが、再生するたびに羽は千切られてしまう。
「もーいいや。壊れていいよ。」
その一言で召喚した鷹は崩れ落ちる。
鎧をはがれたゲルンは人形の攻撃をすれすれで回避する。
回避して攻撃の隙を見て手刀入れて人形の一部を裂いていくが地面に落ちるたび直後には回復してしまう。
裂いた人形に魔力を籠めた種を仕込み
<Blodsugande blommor(吸血花)>
<bristning(破裂)>
先ほどと同様に種を植え、花を咲かせて破裂させる。
…少し…小さくなった?血が減った分…その分か。
よし、じゃ相手の血をボクの魔力を使ってそいでいけば人形を倒すことができる。
攻略の糸口をつかんだのか回避して種を植え花を咲かして破裂させる。
魔力の消費も一回一回は大したものではないが、回数が嵩むと魔力は大きく消費する。小さくなるにつれて相手は力を無くし、次第に魔力を使用しないままに戦うことができるようになった。
そして、人形を倒すことができた。
パチパチパチ…
ゲルンの背後から拍手される。
「いやーよくできました。これはご褒美だよ。」
…ガブリ…
なかなか難しいもので、書きたいことが書けていない気がします。
次話おたのしみに!
※月曜の予定です!
吸血姫編もう少し続きます。
今月で終わらせたいです!




