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Ingen historia av namne<<名前のない物語>>vol.1  作者: リナ
4章 吸血鬼&吸血姫
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Kraften av Röd<<イロードの力>>

Kraften(カラフテン) av(ァブ)d(イロード)


ウルヴァが勝ち誇るように笑う。

イロードに切り落とされた腕は即時に再生する。

「残念だったな!おい。お前が切ったのは確かに俺の腕だが…切った腕はこうなる。お前らみたいな人間風情に俺を殺すことができるか!?あの頃なら簡単に勝てたかもしれないのにな?情けをかけて見逃したせいでお前らは追い込まれることになったんだ。お前のミスだな。」

「そうだな。俺のミスだが…お前、力をつけてもこの程度か?本当に残念だな。お前の主はあんなにすごい相手だってのにな…何がまずかったんだ?………あ、素材か。」

劣勢にもかかわらず続けて挑発を行う。

(おい、赤のガキ、相手をなめすぎじゃないか?一応(・・)格上の相手だろ?)

(インスケン)(エルド)(ウルフ)も挑発を行う。

「貴様ら!!」

ウルヴァが牙をむき出しにし、そしてイロードに飛掛かる。

直情した相手の動きは直線的でイロードは動きを予測して回避を行う。

「残念。お前のほうが速いんだけどな…。なんで当たらないかな?」

回避したイロードはその勢いをつけて槍を後頭部に直撃させ、槍を弾く。

「これじゃ…本当に残念だな。主はなんでお前なんかを吸血鬼にしたんだろうな?」

ウルヴァの頭が炎上する。


イロードがウルヴァの頭を炎上させるとそれに(インスケン)(エルド)(ウルフ)が炎を追加させる。

(吸血鬼なのにこの程度か…これで伯爵か?未熟だな…本当に未熟だ)

「貴様…貴様ら!!」


ウルヴァの背に影ができる。その陰から真っ黒な翼が生える。

頭を炎上させながら上空に飛び上がる。

「簡単には死なせない。簡単にはな!」

腕を自分で噛み、勢いよく血を流す。そして先ほどと同様で宙に血の真球を浮かべる。

上空から真球を操りイロードを襲わせる。

イロードは真球を回避する。ぎりぎりのところで血の球を回避し、直撃しそうな真球は槍で弾き返す。

「ったく、なんだよ!血をこんな風にしか操れないのか?」

「後悔するなよ!」

<Regn(レン) av(ァブ) blod(ブロッド)(血の雨)>

「死ね………死ね……死ね…死ね!!くはははは!!」

激しい血の雨が降る。雨の勢いは強く雨の当たった血のしずくは大きな跡を残す。


「ちょっ…おまえ!卑怯だろ!」

槍に火を纏わせて回転させ、彼に降り注ぐ雨を燃やす。

(怒らせすぎなんだよ…いくらなんでも限度があるだろ?赤のガキ。)

怒焔狼は身に纏っている炎を強め彼に降り注ぐ前に燃やし尽くす。

「お前と違って槍を回すのは体力がだな…?…頼むよ。」

ため息交じりに炎の狼はイロードに火を纏わせ、これでいいかというように吠える。

「ああ。これは助かる。ありがとな!」

回転させていた槍を止め構えなおす。


「さて、お前が俺より格上だとしても、なぜか格下の俺に負けるんだな。わかるか?ウルヴァちゃん。」

ウルヴァはこめかみに青筋を浮かべる。イロードは言葉を続ける。

「わからないだろうな…理解できないだろうな?お前…強くなってないんだよ。内側がな。」

「…俺を殺せるのか?それだけの装備なんてないだろうが…強がっても無駄なんだよ!」


槍で地面を弾くと弾いた箇所から火柱が立つ。

「装備?そんなの必要ないさ。前の時とは違うんだよ!」

「はっ…はははは!何を言っている。」

「これから見せてやるよ。手品を…ね。ま…お前にとってはそんなに楽しいものじゃないけどな。」


イロードは召喚した狼に魔力を与える。

そしてウルヴァの後ろから火の槍が降り注ぎ地面に撃ち落とす。

その槍は翼を突き刺し、地面に張り付ける。

合計四本の槍が刺さる。両翼に一本ずつ刺さり、残り一本は左足、そしてのど元に刺さる。


「いい格好だな。ウルヴァ。…じゃぁな。これが最後だ。」

そのままイロードは心臓部に槍を突き刺す。

「十字架っていうものは…別に銀の十字架でなくていいって知っていたか?それに加えてこれだ。聖なる炎と心臓への攻撃…これでお前は終わりだ。じゃぁな、元気でな。」


―青き炎、聖なる炎、浄化の炎、炎の十字架で灰燼と化せ―

<Korset(コーセット)r(ファ) rening(リーイング) av(ァブ)gan(イローガン)(浄化の十字火)>


「や…やめろ!…俺は…まだ…まだ死なない!…死にたくなんか…まだ…灰になんか…」

両翼の火の槍と火の槍に赤い線が引かれ、火が立つ。

左足に刺さった炎の槍と後頭部に突き刺したイロードの槍にも赤い線が引かれそこに火が立つ。

「…灰になりたくない…やめ…!!!!」

そして十字架を形成したのち、火は炎となり、青く輝く。

「まだ…なにも…か…え…」


「感情をコントロールできないから隙を突かれるんだよ。…じゃな。」

青い炎の十字架となった後、ウルヴァを包み断末魔と共に灰となる。


「ふぅ…さすがに俺の魔力を吸い過ぎじゃないか?イエロ。」

(これでも我慢したほうだ…お前の魔力を全部吸ってよければあんな奴敵じゃない。)

「お前は神獣だからな。あとでお前のところに差し入れでも持っていく。だからさ…」

イエロと呼ばれた狼は応えるように咆哮をあげる。


「じゃ…もう少し頑張るか。あっちを助けなきゃな!」


ヴィットが空気です…


もう少し空気です。


次回は 金曜日予定です!

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