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Ingen historia av namne<<名前のない物語>>vol.1  作者: リナ
4章 吸血鬼&吸血姫
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Kraften av Ins<<インスの力>>

Kraften(カラフテン) av(ァブ) Ins(インス)


「マスター、お待たせしました。インスさんの調子はいかがですか?」

「ん。お帰り。助けられた?」

「ええ、おかげさまで。シロフォンさんを助けることができました。」

「そかそか。よかったね。や、シロフォンちゃん。私のことはマスターとよんでね。」

「マスター?わかった。私がシロフォン。よろしく。」

「じゃ、私は散歩してくるよ。あと片つけよろしくねビローアとシロフォンの二人なら大丈夫でしょ?私はインスを見てくるね。次の龍人化が気になるからね。」


と一言残して、彼女は悠々と屍の山の中を歩きはじめる。


…この屍の山はあの人ひとりでやったの!?あの人は何者なの!?


「じゃ、当初の予定と少し違いますが、僕達に任された仕事をやりましょう。…マスターが大半を片づけてしまっているようですが…」

「遠距離にいる敵は任せて。近距離は、ビローアに任せるから。」

「わかりました。」

あの山の中に死んでいないのが混じっていたら若干厄介ですね。


<surge(サージ) drift(ドリフト)(大波操作)>

魔法陣を展開し、中央から大きな波が発生し彼は波を操り自分達から遠ざける。

その中から動きなある敵に対してシロフォンは矢を放ち排除する。

「これで余裕ができるでしょう。」

「そうね。あとは中が片着くまで頑張るか…。」

「マスターの散歩から帰るまでの辛抱です。」


――――――――――


インスは攻め続ける。

過去の亡霊、自分の先達。未練を残して死んでいった龍に安らかな眠りを与えるため。

だが骨の龍は部分的に焼失させることは可能でも、直後に沼底に埋まっている骨がくっつき再生してしまう。


厳しい戦いだな…。力のみであれば、骨龍(ビーニガ)にわずかばかり勝っている。

ただ、すぐに再生してしまうため戦闘が膠着してしまっている。


全身を一気に焼失させるしかない。

が、火力が足りない…。

…どうすれば。


と思案している肩に人一人分の荷重がかかる。

「やぁ。インス。お困りかな?」

「マスターか。そこにいると通常危ないのだがな…」

「まぁ。私だからね。」

「そういうことにしておく。で…困っているのは確かだが。」

「私の魔力を与えたでしょ。それを使えば?」

「すでに使っている。」

「それ…私の渡したのじゃないよ。ビローアから借りている魔力を少しいじったものだよ。」

「もはや言っていることがわからぬ。」

「私の魔力をつかってイロードの魔力を扱いやすくしたの。それを今使っているだけ。私の魔力は龍人になった時に使えるようにしておいたのさ。今の使いやすい魔力なら自分で変身できるでしょ?この魔力の状態を覚えておけば自分で変身できるようになるかもね。」

「…。」


  我は龍

Jag(ヤー) är() draken(ドラッケン).―


  そして我は龍人

Och(アフ) jag(ヤー) är() draken(ドラッケン) av(ァブ) folket(フォルケット).―


  真なる力を解放する

―För(フォル) att(アル) frig(フィル)öra(ヨーラ) den(デン) verkliga(ヴァーティカ) makten(マッテン).―


彼は祝詞を唱え魔力を体に循環させる。

そして咆哮と共に強烈な光に包まれる。


「ふふ…どう?本来の力は?」


今まで龍人化したときは人の形状に近く、通常の人と比べ大柄で皮膚は若干鱗の様だったが、遠目から見ると通常の人間と見分けがつかないほどのものだ。


…今回は明らかに違う。

人間というに禍々しく、お世辞であっても人間とは言えない。

二メートル以上の巨躯、そして背中には大きな翼。

龍人と龍のハーフ、明らかに龍に近い形状をしている。

そして足元の沼水は沸騰し、蒸発している。


「本来の力…。これは、なんというか…」

「かっこいいじゃん。ちょーっとみてみたかったんだよね。」

「お前…楽しんでいるか?」

「まね。じゃ…さすがに危ないから離れてみてるね。」


そういってマスターはインスの影の中に消えて行った。


さて、待っていてくれたのか…。

命を失っても龍族。誇りは持っているのか。


そんな感傷に浸りながらゆっくり歩を進め始める。

「…苦しかったろ…お前らの無念は俺が受け継ごう。そして天に俺が導こう。」


インスが焔を吐き、骨龍(ビーニガ)と二人を焔の円で包み込まれる。

そしてインスは骨の龍に襲い掛かる。

骨龍(ビーニガ)がインスも同時に襲い掛かる。

骨の龍の攻撃はインスにあたることは無かった。

彼に襲い掛かった腕は熱で溶け落ちる。


「これが、俺本来の力…。」

両腕に魔力を籠め、一撃で敵を鎮めるために力を溜める。

そしてためた魔力を空に放つ。


―天から雪ぐ…聖なる焔よ 彷徨える祖先に安息を―


インスと骨龍(ビーニガ)を包んだ焔の円に空から大きな火球が落ち、一瞬あたりは昼のようになる。

「これで、やっと天へ送れる。」

「お疲れ。気は晴れた?」

「ああ。感謝する。」

「じゃ…ビローア達が待ってるからいこうか。」

「…まて、悪いが先に行ってもらえないか?」

「だめかな。動けないとか甘えたこと言ってんじゃないの。」

指をマスターが鳴らすとインスは宙に浮き暴れるが、マスターは気にせず行こうかとつぶやいた。

遅くなり大変申し訳ありません。


体調崩して気がついたら週明けてました。



次回は水曜日の予定です!!

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