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Ingen historia av namne<<名前のない物語>>vol.1  作者: リナ
4章 吸血鬼&吸血姫
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Krigsutbrottet-2<<開戦-2>>

――Krigsutbrottet(クリグストボルタ)-2――


「さて…シロ達は上手くやったみたいだな?」

「そうだね。これだけのことやってくれれば楽ができるね♪」

「そうだな!流石だ。」

「じゃボクたちもいこうか♪」

「おう!ルゥ、一気に小島向かうぞ!」


イロードとゲルンも駆けはじめる。


クルクル…ブンブン…フォンフォン…

イロードは走りながら槍を回転させる。回転速度はどんどん高速になり、威力を増していく。

すれ違った化け物に当てて粉々に砕いていく。かすめただけで粉々になる。

「おら!邪魔をする奴は粉々にしていくぜ!」


ダッ…ダッ…ダッダッダッ…!

ゲルンは敵の位置を確認しては植物の種を高速で打ち込んで行く。

親指で種を弾き、敵の体に打ち込んでいく。

「咲き誇れ!咲狂え!」

スケルトン、ワイス、マミーの体から芽が出て大きな花が咲いていく。

蔓が巻き付き動きを防ぐ。

「ボクじゃ…うまく粉々にできないからね♪」


「ルゥ!無駄な魔力は使うなよ!」

「君も無駄な体力を使わないでね♪」

「雑魚どもはあのバカ二人に相手させる!ボスは吸血鬼だからな!」


――――――――――


ああ。簡単な仕事になった。

雑魚どもは半数近くこおりで動きが鈍くなっている。

…俺の動きも制限されてるけどな…

「これなら俺だけで二千いけるんじゃね?」

「よくそんなこと言えるね?君そんなに強くないのに?」


ウェンディゴは舌打ちをしてシロフォンを睨む。

「睨む余裕あるの?」

シロフォンは弓を放つ。

放った弓はウェンディゴの頬をかすめて矢がグールに突き刺さる。

そして頭がはじけ飛ぶ。

「二千なんて君には無理だね?私三千。君が千。これがいいところだと思うよ?」

「っ…」


シロフォンの使用している武器は弓。

弓といっても矢を必要している訳でもない。

あるのは弓と弦のみ。構えて…弦を弾く。すると彼女の魔力を吸って魔法の矢が飛んでいく。


対してウェンディゴの使用しているのはガントレットを装備している。

彼の装備しているガントレットはごつく、所々に刃物が仕込まれており、リーチもそれなりに長くなっている。

「君は私の死角を守ってくれればいい。当初の予定じゃ、一人千体倒さなきゃいけないんだよ?」

「って言ってもさ?あいつらがボスを倒せば終わりなんだろ?結界に突入した合図が出たら小島の周辺にいいって周辺の掃除すればいいんだろ?」

「楽観的に言ってるけどさ?本当に勝てると思う?吸血鬼と吸血姫でしょ?」

「でも勝たなきゃお金もらえないじゃん。」

「何言ってんの?もうもらってるよ。」

「え?なんでこんなことやってんの俺ら。」

「売名行為かな?うちらの傭兵団のことをさ?」

「…逃げるって選択肢はないんだな?」

「ここで逃げたら、1番に殺されるよ思うよ?」


ウェンディゴは大きくため息を付き戦闘に集中する。

次々とシロフォンの矢が化け物の残骸の山を作っていく。

沼地が凍りついたおかげで、

シロフォンは優位に戦闘を進められている。


ウェンディゴは…かなり苦戦している。

彼の戦闘スタイルは魔法を使用できるようになるヴィットと似通っており速力を用いて相手を圧倒する。

凍てついた沼地での戦闘には慣れていないためか、時たまにスリップしている。

何度か転倒してしまっている。


敵が周囲にいないときは問題無いが、敵の前で転倒したものであれば命取りだ。

その際、彼女は矢を放ち彼を救い出す。

一応、パートナーのことを守っているようだ。


沼地がヴィットとマスターが凍らせてから2時間…


「いま何体?」

「俺で2百だな。シロフォンが4百だな…正直悔しいけどな。」

「もっとがんばってよ?君…役に立ってよ。転ぶとか何?バカばかじゃない?」

「わかってるけどしかたないだろ!氷の上で走るとか厳しいんだよ。」

「まぁいいけど。私の近くに関しては任せたよ。転んだ時のフォローはしてあげるから。」

「あと、目標まで…二人で千四百か…結構厳しいんじゃないか?あといつまで戦えばいいんだよ?」

「さっきまでの生意気な態度は?突入のサインはまだ出てないの?」

「ああ?まだじゃね?」



ゴゴゴゴゴ…。

大きな轟音と共に沼地の小島に大きい火柱が立つ。

「あれか?」

「みたいだね?」

「じゃ…小島のほう向かうか。」


二人は周辺の敵を殲滅しつつ、小島へ向かう。

…二人とも目的地にたどり着くことはできたのだが…


――――――――――


マスターに渡された長棍を持ち、魔力を込める。

今まで使用していた双棍よりも魔力を通しやすいようだ。


<<Vatten(ヴァテン) lie(リィ)(水大鎌)>>

籠めた長棍から水の刃は形成される。


「これは、驚きですね。今までのよりも大きいです。棍のサイズも前と比べて3メートルくらいですか…」

大鎌を試しに振り回す。振り回しただけで周囲のワイス、スケルトン、マミーが簡単に切断されていく。

「そして、軽いです。ただ、馴れるまでは大きすぎて前みたいに小回りは利かないですね。帰るときどうしましょうか。」

「いいものもらったようだな。」

霊体であるはずのゴーストが吹き飛び、それと一緒にマミーやグールが吹き飛んでいく。

インスの腕の周りには炎がまとわりつき、彼の腕の周りには拳大の火の玉が飛ぶ。


「インスさんの調子はいかがですか?」

「赤髪の奴から借りた魔力と違ってどう扱いやすい魔力だ。本当にあれは何者なのだ。沼地を覆う魔方陣を展開できるなんて、ただの人間ではないな。」

「先ほどお伝えしましたが、マスターの正体に関しては僕らもわかっていませんよ。でも信用して好い方ですよ。安心してください。」

「そうか。わかった。とりあえず殲滅するか。」

「では、作戦通り小島を目指します。あの方々の突破力を考えたら急いで行かないと遅れてしまいますよ。」


一人は水の大鎌を構え、一人は炎の拳を構え沼地を駆けぬける。


いつもありがとうございます!


土日仕事になったので次の更新は月曜になりそうです。

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