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Ingen historia av namne<<名前のない物語>>vol.1  作者: リナ
3章 マスターの依頼
27/116

homie<<相棒>>

遅くなり大変申し負けありません!


ちょっと更新遅くなります…

ーーhomie(ホーメイ)ーー


ヴィットは横になり眠りにつく前にマスターの言葉を思い出す。

「…そう言えば…ユキトの所にも行けるんだっけ…」

再度彼女は立ち上がり腕輪に魔力を込める。


影に潜るとヴィットはユキトの魔力を探る。

すこしだけ遠い場所にユキトの魔力を感じ、その魔力の元へむかう。


ユキトは横になり休んでいた。影の中からユキトの様子を伺うと、影から出てユキトの横に座る。

「…夢の外だと…久しぶり…」

夢の外で彼は普段通りの黒い姿をしていた。

(…ん?ヴィットか…主、どうやってここに?)

「…マスターから…不思議な…腕輪を貰ってね…」

(…マスター?…ああ、あの魔女か…ふむ…それで?何しに来た?)

「…んー…特に用は無かった…けど…ユキトに…お礼を言いに来た…」

(礼?主が?我に?よくわらぬな…)

「…私を…強くしてくれる…だから…お礼…」

(ああ、そういうことか。主には頼もうとしていることがある。)

「…頼み…?…」

(ああ、頼みだ。夢ではなくここにきているのは丁度いい。)


ユキトは一体の小さな白猫を呼び出す。


(こいつの世話を頼みたい。)

「…子猫…?…」

(ただの猫ではない。主の魔力を与えている猫だ。)

「…私の…?…」

(そう。主が魔方陣を展開した際に使用した魔力を少しずつ与えている。主、専属の使い魔にと思ってな。)

「…使い魔…?…」


ビローアが召喚していた梟を思い浮かべる。

「…魔力で…召喚するもの…?…」

(通常はな。だが、此奴は召喚するものではない。常に傍に置いておけ。)

「…ユキトが…そう言うなら…君、名前は?…」

(ボクはリームシューク。よろしくね。えーと…)

「…私は…ヴィット…」

(ヴィットだね。シューって呼んで。真名はあるらしいんだけど、マスターは教えてくれないんだ。)

(リームシュークはまだ、未熟だからな。真名を教えるには早い。ヴィットに鍛えてもらえ。ヴィット。此奴は雪吐豹の少ない子孫だ。厳しく頼む。)

「…わかった…」

(それと、魔法だが、使い方を考えろ。まだ主の強みはそのナイフでの戦闘だ。補助として魔法を使うのはいいが、戦いに魔法のみで戦うには応用が足りん。)

「…ユキトは厳しい…わかったよ…」

(魔法に関してはボクに任せてよ。それなりには使えるよ?)


ちらりとヴィットはユキトを見る。

ユキトはヴィットの視線を感じ、頷く。


「…わかった…また来るね…シュー…いくよ…肩に…」

ヴィットはそうルートに言うとリームシュークは肩に立つ。そして魔力を腕輪に込める。


ヴィットは影の中でビローアの魔力を探し、ビローアの影から出てくる。



出てきた先は、修練場。

「おかえりなさい。ヴィットさん。」

「…ただいま…」

どうやらビローアはヴィットが外出していたことに気がついていたようだ。

「ヴィットさん。そちらは?」

「…この子は…」

(ボクはリームシューク。ヴィットの相棒だよ。)

「相棒ですか。どうやら心強い味方が増えたようですね。よろしくお願いします。僕はビローアです。ヴィットさんの仲間です。お見知り置きを。」

ビローアはリームシュークの小さな前足と握手をする。


…使い魔じゃなかったっけ…ま、いいか。

「…ところで…」

「ゲルンさん達はまだ帰宅していません。少し苦戦しているのも知れませんね。」

「…助けは…?…」

「大丈夫だと思いますよ?相手が相手ですし、僕等は足手まといになる可能性もあります。」


(ねぇ!ビローア、ヴィット!君たちの力を見てみたい!ボクは人の元に来るのは、初めてなんだ。ダメ?)

「そうですね。ヴィットさんはどうしますか?僕は作戦が物足りなかったので、体を動かしたいです。」

彼女はリームシュークに自分の力を見せるにいい機会と思いうなづく。


ヴィットは自室から修練用のナイフを持ってくる。

その間、リームシュークはと言うと、ビローアの周りをちょこまかしていた。


「手加減はしません。全力で来てください。」

彼は双棍を手に持ち低く構える。

「…今日こそは…負けない…」

ナイフを片手に構えると前傾姿勢をとり普段とは違う構えを取る。まるで、獣のような体勢で。


リームシューク、審判はお願いします。

と、ヴィットとビローアが言うと、戦闘が始まる。


常人の目には止まらない速度でヴィットは移動する。

カッ……

互いの武器の当たる音が修練場に響く。


リームシュークの目には2人の動きがしっかりと映っている。

彼女はユキトに言われた通り、魔法を主とした戦いから、ナイフ軸にした戦いに戦法を変えたようだ。

彼女の左手にはナイフが。逆の手は魔法陣が生成され、ビローアの攻撃を受け流す度に氷の盾が作られる。


ビローアは冷静に距離を取る。

「前のようには行かせてくれないみたいですね。戦法を変えます。」

魔力を双棍に込めて連結させると双棍から長棍になり、さらに魔力を込め、水の大鎌を生成する。

「行きますよ。怪我しても治療しますので、安心してください。」

小回りのきく武器に対して、大きな武器をと考えながらもヴィットは先ほどと同様の構えを取り、駆ける。

ビローアはと言うと、ヴィットの通過点に鎌を振り下ろす。

彼女は鎌を氷の盾で受け止めるが、簡単に壊されてしまう。盾を壊されたヴィットは飛び退いて距離をとる。修練用のナイフじゃ勝ち目が無いと踏み。魔法陣からナイフを取り出す。


「隙を見せたらいけませんよ。」

後ろから水の塊が彼女を襲う。すれすれで彼女は回避し、ナイフを構える。先ほどとは違い、両手にナイフを持ち何度も飛び交う水の塊を回避しつつ、ビローアに近寄る。

間合いを図り、大鎌をギリギリ回避できる距離まで詰める。隙を見せればその瞬間に大鎌で斬りつけられる。警戒しつつ機会を伺う。

ヴィットを挟んで、ビローアの方向へ飛んできた水の塊をナイフで斬ると氷の塊となる。ヴィットは氷の塊を砕きそれを利用してビローアの間合いに入り込むと、ナイフをビローアの首筋に当てる。

「…私の…勝ちかな…?…」

(残念。ヴィット。相打ちかな。)


同様にヴィットの首筋に無数の水の刃があった。

「驚きました。まさかこのタイミングを狙っていたなんて、負けるところでしたよ。」

「…なんで…」

「遅延魔法ですよ。最初に水の塊を飛ばした時に、設置していました。惜しかったですね。」


ヴィットは溜息をつくとナイフをしまう。


(2人とも人間なのに、すごい強いんだね!今度はボクの力をお披露目するね。本気は、みんなが危険だから少しだけね。)

ヴィットとビローアはリームシュークをじっと見る。

瞬く間に、リームシュークの魔力は修練場を包み込み、床、壁、天井が一気に凍り付く。


(基本的にボクの力はこんなものかな?ボクのマスターと違って範囲は狭いんだけどね?)


…狭いって言っても…十分じゃ無いか?とヴィットは思う。自分は魔法陣を展開してようやく同じことができるが感嘆する。




扉を誰かが開ける音がする。


カランカラン…

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