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Ingen historia av namne<<名前のない物語>>vol.1  作者: リナ
3章 マスターの依頼
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Två kungar<<二人の王>>

――Tv()å kungar(クーガー)――


オーガロードがいる開けた空間はヴィットによって閉鎖されている。

敵の逃亡を許さないため。

…ただ自分の逃亡手段も無くしている。

…まぁ入り繰りの氷を一度解除することで逃げ出すことは可能だ。


オーガロードの攻撃を的確に流し、回避を続けながら考える。

現状彼女はかなり不利な状態にある。

空間内は敵の居住区。相手の使える武器はそこら中に転がっている。

逆にヴィットが使えそうな武器が落ちているわけではない。

全ての規格が人間から逸脱しているため、そこらへんの武器をヴィットは使用できない。

加えていえば彼女の有効な武器はユキトの魔力がこもったナイフのみである。


奥の手はあるが、なるべくなら単独行動時のみにしたい。

ビローアの言っていた通り知恵がある分連携を取ってくる。恐らくではあるが、この2体はまだ本気で戦っていないように見える。


ベストは相手が本気になる前に片方だけでも片付ける事。

弓での援護が邪魔なため、なるべくなら弓を引いている方を片付けたい。


が、うまいタイミングでもう一体が攻撃を仕掛けてくるためそちらを先に片付けるのは困難のようだ。


考えついている選択肢としては一度引いてビローアと合流して各個撃破。

このまま、戦いどちらかに手傷を負わせて確実に方をつける。

あとは、ビローアが合流するまで、回避行動に努める。


「…っ…めんどう…」

魔方陣を展開し、弓を引き絞る敵に対して氷ナイフを投擲する。


『魔法は厄介だな。』

身の丈に合わない俊敏さでナイフを避ける。

ナイフの投擲を継続し、目の前にいるオーガロードに集中する。

剣を回避して、手元に潜り込む。

自分より巨大な相手を手玉に取る際、武器を持つ手を攻撃する。

相手の攻撃を避ける際に傷つける。

一気に倒すことはできないが、徐々に相手の体力を削ることはできる。


ただ、端から見れば、攻めきれない様に見える。


『逃げても、良いのだぞ?』

弓を引き絞りながらオーガロードは言う。

『逃げれるものならな?』

弓の退路に構えているオーガロードは言う。


「…うるさい…今すぐ…片付けてやるから…化け物が…喋るな…」

彼女は気怠そうにため息を付く。相手から見ればまだまだ、自分達のほうが優位に見えるだろう。


空間内の足元全体に魔方陣が展開される。

「…頭が…他より良い…みたいだけど…」

別に彼女の足元にも魔方陣が展開される。


<Halmmatta(ハルマッタ) av(アブ) istappar(イサパイク)(氷柱の筵)>

オーガロードの足元に鋭い氷柱が生る。


『ただの魔法使いではないのか…面倒だな』

『お前は援護に専念。前衛は俺だ。』

『ああ。任せる。』


「…こちゃごちゃ…うるさい…これで…ビロも…これない…」

―――ここにいる化け物以外にみられることは無い。

「…つまり…みられる…心配はない…」


出入り口に魔方陣を展開して氷壁の厚みを増す。

「…ふふ…ズタボロにして…殺してやる…ははは…」

ヴィットは微笑みを浮かべ、弓を持った敵の周囲に魔方陣を展開して氷のナイフを飛ばす。

『面倒だ。実に面倒だ。魔法だけのゴミなら簡単だったのにな?』

オーガロードは魔方陣に気が付き飛び退く。

「…あはは…本当に…面倒ね…」


(この人間…さっきから無詠唱で魔法を使ってくる。なんなのだ…)

大剣を振りかぶりヴィットの後頭部に振り下ろす。 が、

<is(イース)gg(ベイク)(氷壁)>


氷壁が魔方陣から現れ大剣を弾く。

『っ、邪魔だ。』

「…本当に…邪魔ね…君は…後なんだって…」


<explosion(エクスプロホーン)(炸裂)>

大剣を弾いた後、氷壁が炸裂する。これにより、若干戦況が傾く。オーガロードの大剣は弾かれ、敵に対して手傷を負わせることに成功する。

「…あはは…これで…あなたは…戦えないね…?…ふふふ…君は…後…先に彼…」

『くそっ…』


「…君から…先に…片つけるからね…さぁ…楽しんでね…あははは!…あとは…ちょっと…疲れるけど…」

ヴィットは伸びをすると、赤いオーガロードを自分から遠ざけるように連続して足元に魔方陣を展開すると、魔方陣から氷の棘が生える。

<Thorn() av() is(ヴィス)(氷の棘)>

魔方陣の展開に合わせて、赤いオーガロードは飛び退いてく。

飛び退いていく気配を感じ取り、青いオーガロードに接近していく。


『な、なんなんだ、お前は!』

「…ははは…なんだっていいしょ…?…だって…君たちは…どっちにしろ…全滅…させるからね…」

彼女の笑い声は坑道内に響く。


―――坑道周辺の索敵をビローアは行っていた。

「逃げ出したオーガに関しては次でラストです。ん?ヴィットさんの笑い声ですか?でもあの人は声を出して笑うなんて見たことありませんし、聞き間違いですかね。」

そんな独り言を呟き、キーケというオーガから収集したククリ湾刀を観察する。

「これは、いいものですね。キーケさんは知らなかったみたいですが、魔力を籠めて扱うのが政界のようですね。どなたがこのような武器を作ったかわかりませんが…」


最後の1体を見つけククリ湾刀を構えてオーガの前に立つ。最後になったオーガはがなり声をあげて遅いかかる。

「申し訳ありませんが、実験体になっていただきます。」

お辞儀をすると、ビローアはククリ湾刀に魔力を籠める。

彼の魔力を吸った湾刀は一回り大きくなり、水分を含む。湾刀のみの切れ味も特筆ものだったが、魔力を吸った湾刀は一振りでオーガを軽く両断する。

「大丈夫です。急所は切っていませんから、まだ付き合ってください。」

オーガでいろいろな実験を行い、完了させる。


「ヴィットさんの手伝いを行いたかったですが、氷壁が邪魔ですね。あんなことするのは、僕に見られたくからでしょう。僕は見ません。だから、オーガロードはお任せします。」



―――彼女の笑い声が坑道内に反響する。

『俺らより、お前の方が、よっぽど化け物だ。』

弓を構えるオーガは必死に一定の距離を取り、必死に逃げ続ける。

「…くすくす…いつまで…逃げるの…?…あははは…!…」

『黙れ!化け物!』

「…ふふふ…化け物…?…それは…あなたたちでしょ…ははは!…」


『兄よ、あと任せた。』

青いオーガロードは自身の心臓を抉り取り、最後の力を振り絞り赤いオーガロードの放り投げる。

赤いオーガロードは心臓を受け取り、喰らう。


これが、彼らの奥の手。

『敵はとるからな。』

弟の心臓を喰らい、巨大化し力は凝縮される。

「…あははは…それが…本気…?…」

『簡単にしねると…思うなよ?弟の命を重さを知れ!』


坑道内でオーガロードが咆哮する。

私生活が忙しくて更新が遅れました。。。

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