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Ingen historia av namne<<名前のない物語>>vol.1  作者: リナ
6章 再会
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Början av kvällen<<宵の口>>

B(ブー)örjan(リアン) av(ァブ) kvällen(ケイレン)


 会場のドアを叩く音。そして複数の種類の亜人が入ってくる。そしてウヴァの前に跪く。

「緊急の招集に応じました!」

「面をあげなさい。今日呼んだ理由はあとで話す。全員楽にして。」

 しっかりと王女やってるなとヴィットはウヴァを見ている。そうこうしているうちに料理が手早くテーブルに並べられる。準備が整ったところでウヴァが。


「さて、みんなに集まってもらったのは第一に食事のためだ!もう一つは私の友人とその友人を紹介するため!もう一つはついでだからは後で言う。存分に楽しんでね!」

 拍手と歓声が上がる。ヴィットとキライは驚く。そこに居た殆どが亜人たち。他国ではなかなか見られたいだろう。一部を除き、亜人同士仲が悪く、部族間での諍いが絶えない。

「ニル様、そちらの方々ですか?」

「ん?ああ。そうそう!この子たちが私の!」

「へぇ、ラマテガさんが認めた少ない人間かぁ!」

「…ニル…?…」

「ああ。ヴィットにはいっていなかった。私は今ニルって名前だったの。」

「だった?ウヴァ様どういうことですか?」

「ん。キライ、君は様をつけなくていい。ヴィットの友達だし。」


 大きな部屋の中央に彼女は立つ。それを囲い亜人たちは跪く。

「さて、もう少し後にしようかと思ったけど。皆に言う事がある!」

 それを聞いて全員がざわつく。

「皆に問おう!私の名前は!?」

「ニルギリ・アイスレビー・エフトレット様です!」

 ざわついてた声が一斉にそろってその名前を言う。

「否!ウヴァ・アイスレビー・エフトレット!それが私の名前だ!ここにいる部下でこの名前を知っている者は一握りだ!この名前を再度名乗る意味はわかるか!?」

「……まさか、」

 アビンザは一人立ち上がる。彼はもちろんウヴァの名前を知っている一握りだ。

「その通り。この名前を再度名乗るのは、私がまだ生きている宣言するためだ!」

「そんなことをすれば!」

「いえ、そうはならない。すでに私を暗殺しようとした奴は王位に着いた。私を襲う理由はないかと思う。それに今は君達がいる。前は私を守るものは二人の老騎士しかいなかったが……今は君達がいる!なにも恐れるとはない。ニルギリという名前が嫌いじゃ無かったが、父と母からもらった名前はウヴァだ!今後ウヴァと呼んでほしい!」

 室内は割れんばかりの拍手と歓声が溢れる。


「なんか、すごいことになっていますね。」

「…ちゃんと…王女やってるんだね…」

「うん。ウヴァ様はあの時名前を一回捨てたんだ。」

「…ラップ…」

「あんたには聞かされてなかったってね。……私が、」

「いや。ラップ、私から話させて。ヴィットには聞く権利もあるし、私には話さなきゃいけない義務がある。」

 そう言うとウヴァはヴィットとキライにあの時の事を話す。

 あの時ウヴァを、撃ち抜いた弾丸には毒が含まれていた。それをその場で解毒するには素材が足りなかった。その為ゲルンはウヴァを仮死状態にしたのだ。その説明をした時にはもうヴィットは飛び出した後だった。そして、ラマテガが気を利かせてウヴァの意識がなくなる前にウヴァを迎えに行ったのだ。意識絶え絶えの中、彼女は感謝の意を表して彼ら四人に名前を与えた。ゲルンが一人あの時エフトレットに残ったのは彼女の蘇生と解毒の為だった。ヴィットに伝えなかったのは少しでも暗殺の可能性を隠す為。

 そして、ウヴァが名前を変えたのも暗殺から逃れる為。ウヴァは暗殺されだという事にして、別名を名乗ることにした。名を隠し、自分に割り当てられた領土を隠れて守ってきたのだ。暗殺の理由は第一王子と縁談を御破算にする為だ。王子の横に心を読むウヴァが付けば悪巧みなどはお見通しとなり、汚職などできなくなってしまう。それを懸念した大臣は暗殺を試みた。第二王子は知っているかは定かではないが……。

「…うん…うん…」

「ウヴァ、それでも貴方に暗殺者を仕向けてくるのでは?」

「大丈夫。この人達が私にはいる。後知ってたら何だけど第一王子がどこにいるか知ってる?」

「…王子…?…さぁ…わからない…殺されてないみたい…だけど…」

「ふむ、まぁ、一応私を妻にしようとしてた人だ。私的には助けたいのさ。」

「……ウヴァ、それは王国を攻めるということですか?それは、それだけは僕は見過ごせない……。」

「ふむ。じゃあ今の王様の所業は看過できるの?」

「なにを言っているんですか?」

「……なにも知らないんだね。情報統制も上手いね。」

「……。なにを知っているんですか?」

「コメダ法国を知ってるかい?」

「…!?…」

「ヴィットの知り合いなんだ。」

「…うん…来る途中に襲われた…」

「なるほど。んー。わかった。キライ、助けたいその気持ちは変わらない。だけど別に武力行使するつもりはない。それだけはわかってくれ。こちらから手を出さない。でも火の粉が降るならそれは払わせてもらう。いい?」

「わかりました。」

「うん。よろしい。……貴方は素直ね。でも、自分が思ったとおりに動いたほうがいい時もくる。自分の育った国が正しいとは限らない。それだけは考えてね。」

「どういう……。わかりました。自分で考えて行動します。」

 そういうとキライは一人部屋を出て行く。それを数名の亜人が後を付けようとする。

「まった。後はつけない。かれは別に王国に何かを伝えるつもりはない。」

「……かしこまりました。」

「ねえ。キライはどこ行ったの?」

 二人の悪魔が声を揃えてウヴァに尋ねる。

「キライは考え事をしに出て行ったの。大丈夫。すぐに帰ってくるよ。君たちと話したいな?」

「わかった!なにが聞きたいの?」

「ふふ。なにが聞きたいわけじゃないよ。貴方たちは不思議だね。私が心を読めないなんて滅多にないからさ。」

「こころ?」「よむ?」

「うん。そう。君達がなにを考えてるかわからないの。別の人なら何したいとかわかるんだけどね。」

「こころはないからね。」

 声を揃えて悪魔はいう。

「まあ、いっか。」

 首を傾げる二人の悪魔。それと心を読めない相手を興味津々に見る王女。それにヴィットとラップが混ざって食事をしながら話は進む。

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