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Ingen historia av namne<<名前のない物語>>vol.1  作者: リナ
6章 再会
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Sann namn FENRIR<<フェンリルの真名>>

Sann(サン) namn(ナン) FENRIR(フェンリル)


 ヴィットは話を遮り、心配事を打ち明ける。コメダ法国の現王はキライを狙っている。元王族らしく、話した感じだと生死は問わないみたいだった。生きていれば配下に、死んでいれば血を。

「まぁ首を落とされても意識はあったから話は聞いてたけどね。法国に何かあるのかな?そこまではわからないけど儀式かな?」

「おやおやおや!なんだいなんだい!!人外がこんなに集合して!天使様に悪魔様に神獣様、それにまぁ、人間に亜人。こんなに種族が集まって悪だくみかい!?全く、人を使いに出してる間すごい事になったんだね?あらあらあらあら!キメラはどこから来たかわかったね?この様子だとさ!まぁ!いいやコメダ法国が主犯だよ!そしてコメダ法国現王はキライの命を狙ってる!法国の血の儀式がしたいみたいだね!思慮の足りない王様だよ!なんだって滅ぼしたその時に王族は根絶やしにしたらしいね!いま国はすごい事になってたよ!ちょっかい出してきたけどヤバそうだったからちゃっちゃと逃げてきたよ!」

「…アナ…その…」

「なんだいなんだいヴィットは?しけたツラして!どうした?キライにいじめられた?私に任せなさい。それで万事解決。全て丸く収めてげるよ!こんな短時間で私を驚かせるなんて無理だろうしね!あははは!!そうそう。ヴィットの一族だけど!あんた!族長に会う事をすすめるよ!あっちも覚えてたよ!よかったね!あんたに会うまで逃げる事にしたみたい!全く!」

「…私の…事…覚えて…」

「よかったね。ヴィット」

 ダナエがヴィットの頭を撫で、頷くヴィット。

「さて、とりあえず大所帯になっちゃったけど、エフトレット向かうかい。フェル君はこのままついてくるのかい?それとも消えるのかい?」

「……お前ら、エフトレットにはどうやっていくつもりだ?」

「んー……まぁ夕方までは歩いてかな?夕方なれば夢馬起きるからさ。」

「ふん。夕方までかからん。俺に乗れ。あそこには少し用がある。」

「いいのかい?」

「そこの天使は乗せないからな!」

「私が乗るわけないだろ?ふざけてるのか?」

「…じゃ…よろしく…フェル…」

 フェンリルは睨みつけるが、それをすかされてしまい諦める。ダナエは大声をあげてキライ、タルウィ、ザルチィをよびだす。

「あらあらあらあら!キライ!両手に花だね!いいこった!なんでって反応は流石だね!残念だけどもう用事は済ませてきたんだよ!え?なにさ!あんた!呪われたの!?いつの間に呪われたの?人間じゃないね!あとは期待の念?これは!おやおや!フェンリルどういう事だい?キライを呪うなんてキライが許しても私が許すわけないだろ?さっさとときな!ほれときな!」

「…呪い…?…」

 その一言にヴィットも反応する。

「アナ、ヴィットも。これは僕が差し出したものです。呪われても当然の事はしたって認識もあります。」

「小僧。腕を出せ。」

「どうするつもりだい?喰いちぎるのかい!?」

 アナが喚き騒いでいるうちにキライとフェンリルは無視して進める。彼らは無視して事を進めるのが最善と認識したようだ。フェンリルが傷跡を舐めると、噛み付いた傷跡は消え、紋章のみが残る。

「腕を食べるんじゃ……。」

「ふん、お前、わざと魔力を使いきらせただろう。その礼だ。もちろん約束を守ってもらうがな?」

「ありがとうございます。フェンリル。」

「…… お前ら少し待っていろ。キライ背中に乗れ。話がある。」

 キライを背に乗せ少し離れる。

「腕の紋章のみが俺とお前を繋ぐ絆となる。」

「なんの話?」

「一度しか言わん。俺の真名は"Fem(フェム)ENtity(エンティティ)RIa(リア)Rad(ラッド)"だ。狼を統べる天狼だ。奴らはフェルとよんでるがな。FENRIR(フェンリル)と言うのは略称だ。お前にだけ伝えておく。」

「僕もフェルってよんでいいですか?」

「あの小娘や鮮血、二人の悪魔もそう呼ぶつもりらしいからな。」

「聞いていいですか?」

「なんだ?何故こっちの紋章は残ったんですか?」

「……それを言わせるか?」

 首をかしげるキライ。

「そうか、お前魔法を使えるようになったのは最近か?」

「はい。そうです。」

「俺も見る目がなくなったか……。」

「エフトレットに着いたら本を読め。精霊に関する本だ!いいな。俺からわざわざ言わせるな。」

 よくわからないが、わかりましたと頷く。すると再度背中に乗せてヴィットたちの元へ戻りフェンリルの背に乗せ、エフトレットに向かう。フェンリルの脚力は凄まじく、山を越え、谷を越えた。そして、以前ヴィットが行った時には船を使ったが……。海を走って抜けた。魔法とかではなく、彼の脚力で水面を弾くと地面を走るのと変わらないということだった。海を抜けると、因縁の港が目に入る。ヴィットの認識ではあそこで彼女は死んだ……。自分が守ることできずに。そして今の名前を貰った。でも彼女は生きている。信じがたいが、あのタイミングでイロードが嘘を言うわけもない。


次は水曜日♪


ノシ

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