みそっかす姫と婚約者(仮)の決闘
多分シリアス回?だと思います(^_^;)戦闘描写書くのが下手ですみませんm(__)m
ローラ=バッカスとラルフ=スチュワートは衆人環視の中、決闘することになりました。
バッカス邸の広い庭園で二人は対峙しようとしていた。一陣の風が二人の間を吹き抜ける。
「よく逃げませんでしたわね!」
ローラは模擬刀を手にしてラルフに向かって不敵に笑いました。まさに悪役よろしく。後は野となれ、山となれ。簡易防具が動きに合わせてがしゃがしゃと金属音を立てる。我ながら何とも色気のないことか。苦笑いするしかない。でも、ドレスや宝飾品よりもこちらの方が性に合う気がした。
「まさか。貴女からのお誘いはどんなものでも嬉しいです」
ラルフがとろけるような甘い笑みを浮かべながら応じます。余裕を崩さないラルフの態度にローラは歯噛みしたくなります。というか、彼はまだ勘違いしてるんじゃないだろうか。これは文字通り真剣勝負だ。仁義なき闘いなのである。
「余裕ぶっていられるのも今の内ですわ!その鼻っ柱を折って差し上げます」
勿論物理的に、だ。ここが重要な点だ。婚約を申し込んだことを後悔させてやるのだ。
「ローラ、頼むから無理しないで!」
主にラルフに対して、と立ち会いを努めることになった子爵が涙目で訴えてきますが、ローラには知ったことではありません。
「勝負は一本勝負ですわ」
「お手柔らかにお願いします」
二人は決闘前に作法に倣い、一礼、互いに剣を交わした。ラルフの表情はどこまでも穏やかだ。それが侮られているようで、ローラには悔しかった。
「始め!」子爵の声が響く。
開始の合図を皮切りにローラは駆け出し、一気に間合いを詰め、跳躍した。先手必勝、相手の油断の隙をついて一気に片をつけるべく動く。
キィーンッという金属音が鳴り響いた。ラルフがローラの瞬速の攻撃を軽くいなしたのだ。ローラは驚きで目を見開き、ずざざーっと後退する。ラルフが初撃を躱すとは思わなかったのだ。
「…っ!やりますわね」
「貴女が子爵から剣の手解きを受けているのは存じ上げてますからね」
それだけで防ぎきれるはずもないのだが。ラルフは見かけによらず武術の心得もあるようだ。同時にラルフを侮っていた自分に気付き、自己嫌悪に陥った。気を抜けば負ける。
ローラは間合いを図り、じりじりと睨み合う。ローラが土俵際まで追い詰められているのに対し、ラルフはどこまでもゆったりと構えている。一触即発の空気だ。恐らくは次の一撃で決まる。
先に仕掛けたのはローラだ。ラルフの面に向かって剣を振りかざし、畳み掛けるようにして打ち込んだ。ラルフは予想してたかのように笑って剣を振った。ローラの手から剣が弾かれる。ローラはその場に尻餅をついた。鼻先に剣を突きつけられ、寸止めされて、はっとラルフを見上げる。
「僕の勝ちですね」
「私の負けですわ。侮っていたことを謝罪します」
悔しくてローラは唇を噛み締めた。剣で同年代に負けるのは初めてのことだった。視界がぼやける。
これ以上みっともない姿を見せたくなくて、ローラは話題をそらすことにしました。
「ずっと疑問に思っていたことがあります。私は世間ではみそっかす姫と呼ばれています。婚約は家同士が決めたことです。貴方はなぜ、私にこだわるのですか?」
普通に考えればラルフがローラとの婚約に拘る理由はない。それほど自分が魅力的な何かを持っているようには思えないにも関わらず、すげなく扱われてもラルフが足繁く通ってきたり、贈り物を寄越す理由は何なのか。
「世間はそうかもしれませんね。でも僕はみそっかすと言われようがローラ様、貴女が良い」
「理由になっていませんわ」
「僕の一目惚れです。貴女は覚えてないでしょうが、僕たちは昔、一度会っているのですよ」
ラルフはにっこりと笑って手を差し出す。彼の笑顔に懐かしいものを感じた。デジャビュ…確かに昔、こんなことがあったような気がする。ただ、その時は立ち位置が逆だったような…。
「あ!あなたは…!」
ローラは思い出して、驚きました。
ローラのデジャビュは曲がりかドンッではありません(。>д<)一応、念のため。




