夜は戦争
年も越し、すっかり冬となりました。
ご無沙汰してます、としぃです。皆様あけましておめでとうございます。
我が家は新年を迎えるというのに、ダラダラと過ごしておりました。
新しい年を迎えるにあたって、何をしたかといえば、こたつを出したくらいでしょうか。まぁ、うちの嫁が大体占拠してますけど。
さて、冒頭にもありましたように、冬になりました。
我が家の冬といえば、毎年バトルが起こります。
去年まではたまに遊びに来るだけだったせいか、そんなこともなかったのですが、今年からは俺も参加するようになったので戦争になりました。
ぬくぬく温かいお布団。枕を並べて、今日あった色々な事を話しながら、眠りにつく時間。家族としての時間か、恋人のとしての時間か、と聞かれたら少し悩むけれど、恋人だろうなぁと思える、甘いひと時。
だけどそれを打ち破る、嫁の暴挙。
「ひゃぁぁぁぁ!」
「うひひひ」
ピタリ。わざわざ俺のパジャマをめくり、肌に押し付けられた手のなんと冷たいことか!
熱を持った部分を狙ってやってくるので、その冷たさは言葉では表しにくい。ひとつ言えるのは、中々温まらないその手は、溶けて無くなる分、氷の方がはるかにマシと思えるレベルだと思える事だろうか。
「くそ、やられたらやり返されるって言葉を知ってるか、うん?」
「いやぁ、嫁は知らないなぁ、その言葉は」
「体で覚えろ!」
「断固拒否っ!」
そうして俺も反撃。
抵抗する嫁の体の温かい部分を狙って、冷えた手を押し付ける。
「ひゃぁぁぁぁ! つめたっつめたっ」
「いつもお前がしとることや!」
あぁ、ぬくい。手がじんわりと温まっていくのがわかる。
しびれたように感覚のなかった手が、じんわりと感覚と熱を取り戻していく。
抵抗してるのか、モゾモゾしている嫁。
だが、抵抗できないように、片手で嫁の両手はおさえてある。
手でおさえる行為には、冷えた嫁の手を温めてあげるという目的もあるのだけれど、これは黙っておこうと思う。
多分、それを伝えると
「じゃあ、としぃさんのお腹で温めるから気にしないで!」
とか言って、調子に乗るだろうから。
そんな、俺はなんて優しいんだろう妄想に入っていたら、何やらズボンがめくられる感触。そして、足にピタリとまたしても押しあてられる冷たいもの。
「うへへへ、あったかーい」
「うひゃっ!」
そう、今度は懲りもせず、冷えた足をくっつけて来た嫁。
「くそ、嫁も同じ目にあえ! うらっ」
なんでこんなに冷たいんだろうと思いつつも、俺も冷たいんだったなぁと思って反撃に出る。
「ひゃぁぁぁ! やめて! やめてよ!」
「お前が先にやってきたんだろうが!」
そんな感じで、我が家は最近夜が遅いです。
こんな事で、遅いのはうちぐらいでしょうが、もし同じような理由で遅い家庭がいるのなら。
不幸を語り合ってみたいと思う。