嫁の言い方は、いつも間違ってると思う
嫁の構ってもらい方がウザい。
いや、自分でもわかってる。今更だという事は。だが、そこはあえて黙って聞いて欲しい。
世間一般の嫁というものは、俺の理想もあるけれど、家族のことを一番に考えて、時には自己犠牲もありつつ、支えてくれる人の事だと思う。勿論、時には自分へのご褒美も忘れずに。
だが、うちの嫁はどうだ。自分が一番、自分が二番、三四がなくて、五もなくて、一番最後に俺が来る。
昨日も一緒に携帯ゲームを楽しんでいたら
「ちょっと! あたしのスペースがないじゃないの! どういう事!」
と、来たもんです。
何事か、と思ったら、俺の膝を枕に寝っころがりたい。のに、俺の膝がちょうどいい位置になく、しかも寝転がるスペースもなく。つまりは、手頃な枕になりなさい! という事でご立腹だったらしい。俺だって横になってプレイできるなら、やりたいよ!
渋々座っていたソファーからずれ、嫁が寝転がり膝を枕にできるようあけてあげる俺。
自分でいうのもなんですが、健気だと思いませんか?
でも、これも嫁に言わせれば『(ゆえの)旦那として、当然の仕事』らしい。
今日も今日とて、いきなり
「私の素敵な毛並みを、撫でさせてあげてもいいのよ」
なんの事だ、と思ったら、どうやら頭を撫でて欲しいらしい。
いつも思うけど、なんで上からしか言えないんだ、コイツ。
健気な俺(ホント、誰か褒めてくれてもいいと思う)は、渋々ナデナデしてあげる事に。
ここでなでないと、俺の手を取って、俺の手を自分で動かして『セルフナデナデ』が始まるので、それはそれでめんどくさい。手は動かさなくていいから楽だけど、嫁の気が済むまで付き合わされるのです。
そんな訳で、撫でてあげた俺ですが、嫁はそりゃもう気持ちよさそうな表情をするんですよね。羨ましくなるくらいには。
たまには、俺も撫でてほしいなーって思わないわけでもないんですが、嫁がしてくれるのは、自分の気が向いた時だけなので、期待はしません。頼めば頼んだで『仕方がないから、撫でてあげてもよくってよ』と、上から言われるのが目に見えてます。
「としぃさん、としぃさん」
「ん?」
物思いにふけってた、俺を引き戻す、嫁の声。
「なんかとしぃさん、腐った魚みたいな匂いがするから、もういい」
とりあえず、しこたま殴っておきました(当然、加減はしてます)。
どうして、と続く言葉は嫁に対してのものなら、いくらでも書き綴れますが、とりあえず一言。
どうしてお前はいつも、上からなんだ!
構って欲しいなら、言い方ってもんがあるだろう!
構って欲しい時こそ、なぜか俺をディスる、嫁ちゃんなのでした……。
なんで俺、一緒にいるんだろう、しくしく。
嫁ウザ裏日記。
いつも嫁ウザは、ゆえが書いたものを、としぃさんがチェックしています。
書いているのは『ゆえ』ですが、としぃさんが『OK』や『GO』と言わなかったものに関しては、お蔵入りになります。
なので、ここに書いてないもので『いいと思うよ(これはとしぃさん風のNGサインだったりします)』と言われたモノはボツネタなのです、結構厳しい。
しかし、今回の話は、実は『いいと思うよ』と言われたものだったりします。
ゆえ「なにがダメだったん?」
としぃ「いや、読んでるうちに、ホントに『なんで一緒にいるんだろう?』と思ってしまって」
ゆえ「……」
としぃ「うわ、ウザっとしか思えへんねん……」
正直、私もそう思って毎回書いてますけど、何か!
書くたびに、どうしてこんな自分でいいんだろう? と思う次第です。