こいうた三首応答
※ちょっとBL風味のタチキャラが詠み手とご想像ください。
授業中 大あくびしてた君の目と目があったとき恋がほころぶ
好きだって何度も告げているけれど 俺の本気にいつか気づいて
万感の想いをこめて君を抱く 愛してるって後で言うから
※同じく、ウケキャラが詠み手とご想像ください。
つれづれに眠れぬ夜もなさそうな にへらと笑うおまえと目のあう
好きだよとおまえはいつも軽く言う からかわれてると知っているけど
かねてより心の隅に期待した ぎゅっと抱きしめられたぬくもり
「なあ、待てって」
「ふざけんな! おまえとは二度とクチをきかん! も~やだ、さいあく」
「ヤダ、……って。んも~、かわいーなぁ」
「む、むきゃーーっ!! 三枚におろす! ハラワタひきづりだしてボケカスって落書きしてやるっ」
「く、くくっ……」
「わらってんじゃねえっ!! どうしてくれんだ!? せ、生徒に手を出してしまった……」
「まあまあ、俺、あと三ヶ月で卒業だし」
「ふぁーーっく!! そういう問題か? そもそも性別の壁というものが」
「気にしないよ、先生可愛いし」
「お前の口は信用ならん!!」
「ん? 確かめる?」
「は?」
「……」
「……」
「愛してるよ」
「そういうタイミングでキスとかしてくるから、かえって信用ならんのじゃ!! も~やだ!」