第6話、離れ離れ
途中に椅子につまずき転倒する。後ろを振り返ると紅い眼のアイツが後ろから接近している。
「瑠璃、早く行くぞ!」
起きて瑠璃の手を引き走る。
何かの扉についた。
瑠璃を先に入れて、筧が入ろうとしたとき背後に激痛と共に嫌な予感がした。必死で中に入る。扉を閉め瑠璃が鍵を閉める。轟音と共に鉄の扉が変形するが何とか耐えたようだ。何か緊張がとけて電気はついたがまだ職員室に誰がいるのはわかる。瑠璃は筧を見た。背中から血を流し倒れている。血を見て意識をとびそうになりながらも何かをしよう。部屋を見回すと救急箱があった。
「先輩!大丈夫ですか!?」
筧は薄れゆく意識のなかで瑠璃の声を聞く。
「大丈夫じゃないけどまだ死なないよ」
少し冗談を言ったつもりだけど笑えない。
「応急処置が出来そうなんでしますね。」
消毒剤とガーゼと包帯を取り出す。
「少し痛みますが我慢してくださいね」
消毒剤のふたを開く。
「もうっ、これ以上痛いことなんてないさ」
消毒剤の冷たさを感じたと同時に予想以上の痛みが背中を襲う。
「ぐっ!あぁっ」
激痛に耐えようとするが声が出てしまう。
「頑張ってください、先輩」
励まされても痛みは変わらないのが現実だ。消毒が終わり包帯を巻いてもらう。とりあえず、ゆっくり休むことにしよう。巧たちはどうしてるかな。心配だ。・・・・筧と瑠璃と別々になってから何も出来ない自分達がいた。
「くそっ!!大丈夫か!??筧??!!」
声は聞こえないが職員室からは何かが倒れる音が響く。生きててくれ。それしか願うことはなかった。扉の外からは金属音が響いた。そとが静かになり嫌な予感がよぎる。




